今回はオスロ合意(1993年)から今日までを超大雑把に見ていきます。
その前に、ハマスは1987年、つまりオスロ合意以前に設立されたことも再度、記しておきます。
今回の流れは、
1993年のオスロ合意から
⇒合意後もイスラエルのパレスチナ自治区への入植は続く(2005年に撤退)
⇒ハマスのイスラエルへの自爆攻撃・イスラエルの報復空爆が繰り返される
⇒2007年からハマスによるガザ地区実効支配
⇒その後もハマスとイスラエルの戦闘は続く
⇒2023年10月7日ハマスがイスラエルに対して大規模攻撃、イスラエルの報復
では、始めます。
1 1993年のオスロ合意(=イスラエルとPLOの和平に関する合意)
*パレスチナ解放機構(PLO)はイスラエルを国家として認め、イスラエルはPLOをパレスチナの自治政府として認めた。
*この合意に伴い、1994年からガザ地区とヨルダン川西岸の一部でパレスチナの暫定自治が始まった。
2 合意後
*合意後もイスラエルはパレスチナ自治区への入植を続けた。
*オスロ合意に反対の立場をとるハマスはイスラエルに戦闘員を送り込み自爆テロ攻撃を繰り返した。
*一方のイスラエルも繰り返しハマスを空爆している。
*2005年、ガザ地区からイスラエル軍と入植者が撤退したが、その後もイスラエルが上空・境界線・海岸線を支配下に置いている。
3 ガザ地区とは
*イスラエル、エジプト、地中海に挟まれた全長41キロ、幅10キロの領土であり約230万人が暮らしている。
*その上空と海岸線はイスラエルが掌握しており、人と物の出入りもイスラエルが検問所で制限している。
エジプトもガザ地区との国境で出入りを管理している。
4 ハマスによるガザ地区実効支配
*2006年、ハマスはパレスチナ立法評議会の選挙で勝利し、第一党となる。
その後、穏健派のファタハとの戦いでガザ地区からマフムード・アッバス自治政府議長を駆逐する。
*2007年からハマスがガザ地区を実行支配する。
*ハマスの目標はイスラエルの破壊とその後のイスラム国家の樹立である。
*ハマスはイスラエル、米、英、EUなどがテロリスト集団に指定している。
*イランはハマスを支援し、資金、武器、訓練を提供している。
5 2007年~今日
*ハマスとイスラエルの間で戦闘が繰り返されている。
*2009年、2012年、2014年、2021年の戦闘は大規模であった。
*イスラエル占領下のヨルダン川西岸で殺害されたパレスチナ人の数は今年、過去最高を記録するなど両者の緊張は高まっていた。
*そして、今年2023年10月7日にハマスがイスラエルを攻撃し、イスラエル側も報復攻撃して、現在に至る。
まとめ方が悪く、わかりにくくて申し訳ないです。
今後、イスラエルが本格的な地上戦を展開するのか(現在、夜間に限定的に実施)、人質解放やガザへの人道支援は、など様々な問題点がありますが、、、