まず、最初に一言。
今回は、あまり考えがまとまっていないうちにパソコンを前にしています。
なにぶん、最新のニュースに対するコメント記事ですから。
続編があるかどうかも確定していないのに、「その1」と銘打ってしまいましたが。
さて、第170回芥川賞の受賞作「東京都同情塔」の作者、九段理江さんが受賞会見で
「今回の小説は、ChatGPTのような文章生成AIを駆使して書いた」
「全体5%ぐらいは生成AIの文章をそのまま使っているところがある」などと回答しました。
おそらく、文学愛好者はもとより生成AIに関心が高い層なども含めて、今後、様々な感想・意見が出てくるのではと感じています。
それでは、現時点で(⇒今後、大きく変わるかも)のブログ主の感想をとりとめもなく並べていきますので、よろしくで~す。
*全体の5%ぐらいならば、問題はないと思う。
⇒著者の地の文章とAI作成の文が整合性を持ちながら見事に融合しているのならば問題視する必要はないと感じる。
*今回はAIという他者の「文章」の借用だが、文学においては他者から「大筋や着想」を借用することは往々にして行われる。
⇒芥川龍之介自身が古典・説話文学から構想を得て、作品を手掛けている。
芥川の『羅生門』『鼻』『芋粥』などは『今昔物語集』から、『地獄変』などは『宇治拾遺物語』を題材としている。
⇒「大筋や着想」の借用が許されるのならば、全体のほんの一部に「文章」の借用があっても問題はないと思う。
上記の二点から、今のところ、九段理江さんのAI活用による受賞には、肯定的(=祝福する)立場をとりたいと思います。
最初にも書きましたように、論点をきちんと整理する前にキーボードをたたいていますので、以下もまとまりがないことを書き連ねていきますので、ご容赦ください。
では、気になることを列挙します。
・AI利用の件は芥川賞の選考委員会は事前に知っていたのか。
・選考委員の中にこの事実を苦々しく思っている人はいないのか。
・今後、AI利用した作品は候補作として認めない、等の動きは出てこないか。
⇒ただ、自己申告しなければ判別は極めて困難になるだろう。
・今後、全体の何%までならAI作成文を認める、等の規制が作られるのか。
以上は、候補作と選考側に関することです。
それよりも心配なのは、今回受賞した九段理江さんに対して、心無い批判や誹謗中傷がネット上に溢れてくるのではなかろうか、という懸念です。
まだ、この件は新しい話題なので、否定的・攻撃的な感想や意見はあまり目にしませんが、、、
(と言うか、こちらもわざわざ、質の悪いコメントを探したりしませんので)
芥川賞は文学愛好者や作家志望の人たちにとっては、一種のステイタスシンボルですから、素直に祝福する人がいる一方で、やっかみ等などから強い口調で攻撃したり、罵詈雑言を浴びせかける者も出てくるでしょうね。
残念なことです。
今回はここまでとしましょう。
当ブログの愛読者さんたちはどのような意見をお持ちでしょうか。
追記
当ブログの文章は引用以外はすべて、ブログ主の頭の中でなんとか文章を紡ぎだして、パソコンのキーをたたいて入力しております。
ただし、「小ネタ」の記事「ChatGPTアプリ入れました」だけは、AI出力の英文をそのまま使用しております。