今回は、助動詞ではないものも助動詞扱いしてみてはどうか、との提案です。
つまり、be able to ≒ can とかのパターンを広げてみてはどうか、という話です。
例えば、The repairs are certain to cost more than you think.を厳密に文法通りに考えると、
The repairs = Sで、are = Vで、certain = Cとなります。
すると、不定詞to cost以下の処理はどうする?、などの疑問が出てくるのではないでしょうか。
*以下が、代替案の「be certain to を助動詞扱い」の場合です。
The repairs = Sで、are certain to = 助動詞扱い、cost = Vとして、more than you think = Oと処理すれば、
文の最後まで文法的に説明できるし、to costの用法も考えなくて済みます。
さらに、Oの部分のyou = Sとthink =Vが目につきやすそうです。
さて、助動詞扱いしたbe certain to は「必ず~する」の意味ですから、will と近い意味です。
⇒The repairs are certain to cost more than you think.
≒ The repairs will cost more than you think. とみなして、ほぼ大丈夫です。
*be able to / be going to / be about to / have to / be supposed to 等の助動詞扱いはおなじみですね。
では、今から具体的な例を出してみます。
① be certain to と同様に、セットで暗記!といわれるもの
⇒be certain to / be likely to / be due to / be bound to / seem to / appear to / happen toなど
She seems to have left her book at home. をShe = S / seems = V で分析終了、とするよりも
She = S / seems to = 助動詞扱い / have left = V / her book = O の方が個人的にはスッキリします。
➁ 「be + 過去分詞 + to do」のパターン(=S + V + O + to do の受動態)
Everyone is allowed to take a 30-minute break in the afternoon.
Everyone = S / is allowed =V とするよりも
Everyone = S / is allowed to = 助動詞扱い / take = V / a 30-minute break = O の方が理解しやすと思います。
しかも、be allowed to は「~することを許されている」だから「~してもよい」とほぼ同じ意味ですから、
Everyone may take a 30-minute break in the afternoon.
Everyone can take a 30-minute break in the afternoon. とほぼ同じ意味です。
He is forced to undergo intense training to prepare for the game.
He = S / is forced to = V で終わるよりも
He = S / is forced to = 助動詞扱い / undergo = V / intense training = O の方が個人的に好みです。
しかも、be forced to 「~することを強制される」だから「~しなければならない」とほぼ同じ意味で、
He must undergo intense training to prepare for the game. とほぼ同じ意味です。
まだ、他にも同様な捉え方が可能なものもありますが、一般受けしそうにないので、今回はここまでとします。
上記の①と➁の説明は、あくまでブログ主が個人的に愛用している考え方であり、「正しい」やり方だと主張しているわけではありません。
読者の皆さんからの反論等、大歓迎です。