大分は都町(みやこまち)や中央町で飲む ~ 立ち飲み「たたんばぁ」と十割そば「はちく」がお薦め!

大分ぶらぶら飲み日記の第三弾。
今回、ようやく宮崎のSと西川教授が登場。

さて、2月15日(土)の16時過ぎに、繁華街のカフェでクラフトビールを楽しんだ後、都町(みやこまち)へと足を向ける。
何度か、飲み歩きをした都町。
大分屈指の飲食街で、にぎやかな一角である。

17時ちょっと前に、このエリアに到着し、待ち合わせ場所「たたんばぁ」を捜してみる。
都町中心部の「ジャングル公園」付近かな、と検討をつけ、それらしき立ち飲み屋を探索。
公園前にある居酒屋の店員らしき男性に尋ねるも、「わかりませんね」との返事が。

その近くの小料理屋の入り口から出てきた、いかにも飲み屋の女将っぽい女性に聞くと、すぐに店までの道順を教えてくれた。
感謝、感謝。

17時ちょい前に、「たたんばぁ」に入店し、西川教授の登場を待つ。
ほどなくして、教授が入ってくる、、、、、相変わらず見た目が若い。
再会の挨拶もそこそこに、互いに生ビールを注文。

この立ち飲みバーは余裕を持って収容できるのは8人ぐらいだろうか。
システムは「キャッシュオン」で、カウンター上の「札・銭入れ」に客が先に現金を入れておいて、注文を受けた店側がそこからお代を徴収する形。

おでんなどをつまみにして、あっという間に生グラスが空き、こちらは焼酎を注文、教授は生のお代わり。
せっかくだから、大分地元の焼酎を楽しもうと、むぎ焼酎「宇佐ぼうず 道中」をソーダ割で。
大分産の麦を使用し、「焙煎燻蒸醸し」なる製法を用いているようだ。
なかなか美味い、、、味が濃いのだが、飲みやすいぞ、、、これはイイ。

大分焼酎の実力、見事なり、、、と唸っていると、宮崎のSが登場。
根っからのビール好きSがたのんだ生ビールが来てから、三人で乾杯。
一昨年の11月に名古屋で会って以来のことだ。

この宮崎のS、見た目は善良な常識人といった感じだが、大学時代はやりたい放題。
裁判所ざた、警察ざた、、、
詳細はここでは触れない。

それにしても、この「たたんばぁ」はかなりの人気店のようで、次から次に常連らしき客が顔を出し、あっという間に満席。
狭い空間に15人ぐらいがひしめき合う店内。
教授とSは生を楽しみながら、おでんやイカ天、鳥皮などで小腹を満たしつつ、仕事や家族の話をしている。
おっと、例の「藁ゴジラ」と自分が映った画像もSのスマホで見せてもらった。

合流して一時間も経った頃、そろそろ河岸を変えようかで、教授が予約済みの「はちく」へと向かう。
大分市中央町の某ビル2Fに店を構える、こじゃれた居酒屋だ。
ウリは、手打ちの十割そばと厳選された日本酒。

当日二回目の乾杯は、サッポロの「赤星」で、、、これにはビール党のSも満足の様子。
根強いファンがいる「赤星」だが、案外、九州の居酒屋で常時提供するところは少ない(?)。
さて、酒の肴は、Sの「せっかくだから、大分の魚が食べたい」とのリクエストに応えて、刺身の盛り合わせ。
その内容は、スズキ、シマアジ、はまち、まぐろなどなど。

刺身には日本酒だな、ということで、大分県民自慢の「西の関」が登場。
しかも、この時期らしく、「立春 朝搾り」を味わう。
生原酒ならではの旨味。

三人で上等な刺身と極上の日本酒を堪能していると、寮のLINEに同期からメッセージが次々に。
先ほど、教授が三人の画像を挙げておいたのに、仲間が反応してくれたものだ。
ノーちゃん、絶対王者川口、トミー、東田、ジェームス高見、、、、、

話は変わって、焼酎好きの人は、かつて一世を風靡した「いいちこ」という麦焼酎を御存じか。
その製造元、三和酒類株式会社は、日本酒造りに関しても確かな腕を持っている。
銘酒「西の関」を飲み干した後に、店の大将に一声かけると、4合瓶の厳選銘柄が数種類ほどお出ましに。

その中から、三和酒類(株)の日本酒「和香牡丹」を選択。
この「和香牡丹 八蝶 山田錦」は、「2024年度全米日本酒歓評会」吟醸酒部門で金賞を受賞。
ラベルには鮮やかな牡丹花が咲き誇り、美しい蝶が八頭、舞っている。

え、蝶って「匹」か「羽」じゃないの、、、とこちらも思っていたものの、調べてみると、、、
実は、「頭」で数えるのが正式とのこと。
ちょっとした小ネタ。

大分の美酒に酔いながら、学生時代の思い出話に花が咲き、愉快な時間を三人で共有する。
ふと思うに、西川教授もずいぶん人格者になったものだ。
お互いが寮生のころ、後輩にとって一番怖ろしい先輩が西川教授であった。

西川先輩の「説教部屋」事件は、真面目な後輩の深層心理に一生消えない、強烈なトラウマを植え付けた。
それにしても、人生とは妙なもので、その恐怖の存在が、今では心理学の大家として悩める青少年にカウンセリングを施している。
せめてもの、罪滅ぼしであろうか。

と、ここまで思いつくままに、文章を綴っていると、急に春日井寮監のことが頭に浮かんできた。
Sも教授も私も、いつも寮監に甘えて、迷惑ばかりかけていたあの頃。
故郷から遠く離れた学生寮で暮らす我々には、父親のような存在であった。
ただ、寮監の思い出をこれ以上語ると、少々湿っぽくなりそうなのでここまでにしておく。

三和の「和香牡丹」は、確かに素晴らしい日本酒だ。
上品なフルーツっぽさと米の旨味が調和している。
ぜひ、お試しあれ。

文字通り、酒の「肴」である刺身に話を戻すと、どれもこれも舌を満足させてくれる。
時に、「冬のスズキ」はあまりお勧めしないと言う人もいるようだが、この店のは絶品だ。
おそらく、上物のスズキを大将が丁寧に処理したものだろう。

シマアジも独特のコクと甘みがたまらない。
マアジよりも油の乗りがいいのに、くどくないんだな、これが。
大分の魚(肴)、畏るべし!

なんか、飲みたくなってきたぞ、、、
まだまだ、大分飲みのネタはあれども、今回はこのあたりにしておこうかな。
で、後編に続く?