日本は無条件降伏はしていない! ~ ポツダム宣言の真実

日本は大東亜戦争の最終局面においてポツダム宣言を受諾した。
しかし、これは当時の日本政府が連合国側に対して無条件降伏をしたことを意味しない。
繰り返す。
日本は無条件降伏をしていない。

では、真実は何か?
無条件ではなく、「有条件」降伏であった。

ポツダム宣言の第五条にこうある。
「Following are our terms. We will not deviate from them. There are no alternatives. We shall brook no delay.」
⇒「吾等の条件は左のごとし。吾等は右条件より離脱することなかるべし。右に代わる条件存在せず。吾等は遅延を認るを得ず」

第五条に、ハッキリと「Following are our terms.」と明記されている。
そして、第六条以下に、その「条件」が綴られている。

なぜ、多くの日本人は日本が無条件降伏をした、と思っているのだろうか。
様々な原因が考えらるが、その一つが同宣言の第十三条の内容にありそうだ。
第十三条の文言は以下の通り

「We call the government of Japan to proclaim now the unconditional surrender of all Japanese armed forces, and to provide proper and adequate assurances of their good faith in such action. The alternative for Japan is prompt and utter destruction.」
⇒「吾等は、日本国政府が直に全日本軍隊の無条件降伏を宣言し、且右行動に於ける同政府の誠意に付、適当且十分なる保障を提供せんことを同政府に対して要求す。右以外の日本国の選択は、迅速且完全なる壊滅あるのみとす。」

上記の文言中の「the unconditional surrender of all Japanese armed forces=全日本軍隊の無条件降伏」に注目してもらいたい。
「日本国政府の無条件降伏」ではなく、「全日本軍隊の無条件降伏」である。

つまり、ポツダム宣言は、日本政府の無条件降伏を要求しているものではなく、「日本軍の無条件降伏」を求めたのだ。
多くの日本人は、この事実を知らない。
ほとんどの左翼やリベラルは不勉強だから、この件に関して無知である。
しかし、保守や右翼の論客の中にも、この点を意識していない人がいるようだ。

おそらくは、ポツダム宣言の全文に目を通したことのある日本人が少ないことが、この大きな誤解の一つの原因だろう。
同宣言は、全十三条からなる短い文書である。
ネット上で、英文もその翻訳文も閲覧することができる。

実は、日本(日本国政府)が無条件降伏をしたという俗説が広まった最大の要因は、米政府とマッカーサーの狡猾な謀略にある。
これについては、また、別の機会に記事としてまとめたい。

最後に、ポツダム宣言が日本に要求した条件を以下に簡単に挙げよう。

*軍国主義勢力の除去
*戦争遂行能力の粉砕
*領土の限定(本州、北海道、九州、四国、その他の諸小島)
*日本軍の武装解除
*民主主義傾向の復活強化
などである。

繰り返す。
日本は、無条件降伏ではなく、ポツダム宣言第六条以下の条件を受け入れる「有条件降伏」をしたのである。
換言すると、それ以外の条件には一切、拘束されないはずだったのだが、、、、
実際には、マッカーサーの陰謀により、日本はGHQから無理難題を押しつけられることになる。

追記

少々、歯切れの悪い終わり方になったが、ポツダム宣言やその後のGHQによる占領統治に関しては、また記事にする予定である。
今回は、とにかく、日本は無条件降伏したわけではないという事実を強調したい。