現代の楠木正成(くすのき まさしげ)? ~ 北朝鮮の「汚物風船」攻撃!

いやはや、なんとも、、、、
北朝鮮のやることときたら。

北から韓国に、「汚物風船」を飛ばしたニュースには驚くやら、呆れるやらです。
ただ、この珍戦術(?)の報を聞いて、すぐに思い出したのが、あの楠木正成のことでした。

◎ 楠木正成(1294?~1336年 くすのき まさしげ)とはどんな人物?

⇒出自については諸説あり。
⇒南北朝時代の武将で、後醍醐天皇を支える忠臣として有名。
⇒後醍醐帝の鎌倉幕府討伐計画に参加する。
⇒北条氏が正成討伐に動員した幕府軍(10万人ともいわれる)を、少数精鋭部隊で迎え撃ち、見事に撃退した。
⇒建武の新政では、中央政界で活躍する。
⇒しかし、反旗を翻した足利尊氏との「湊川(みなとがわ)の戦い」で敗れた。

◎ 汚物攻撃の元祖は楠木正成!

⇒城を目がけて殺到する鎌倉武士団に糞尿を浴びせかけるという仰天の戦術を得意とした正成軍。
⇒その攻撃に使用した汚物は、ぐらぐら煮ていたという説もあり!
⇒まさに、「汚い」戦い方、文字通り「糞くらえ!」戦術!
⇒これを喰らった鎌倉側はどんな気持ちがしたのか?!
⇒当時の鎌倉武士は、立派な兜や美しい鎧を身にまとっていたはずだが、それが汚物まみれで台無しに、、、、、
⇒あまたの幕府側武士が戦線を離脱したという。

◎ 正成のゲリラ戦術あれこれ

⇒藁人形を作って、兵に見せかけ、敵が攻め寄せるのを見計らって、砦の上から大石を落とし敵を殺す。
⇒敵が藁人形に居掛けた矢は、後から楠木軍が回収して、次の戦闘に使用する。
⇒橋に向かう敵軍を確認すると、水鉄砲で油を橋に吹きかける。
渡りかけた敵兵が橋上にいるタイミングで松明を投げて、橋もろとも敵を燃やす。
⇒石だけではなく、砦の上から、木や枝を纏めて球形にしたものや丸太に火をつけ、大量に落とした。
⇒敵の兵糧を奪うことなど朝飯前で、さらには敵に食料を与えないために、事前に現地の稲などをすべて刈り取っていた。
⇒かくも特異な戦術を用いたことから、楠木氏と当時の忍者集団とのつながりを示唆する研究者もいる。

◎ 北朝鮮の汚い攻撃

⇒韓国側の発表によると、5月29日午後4時時点で、約260個の「汚物風船」を確認したという。
⇒風船には、汚物やゴミが入った袋が取り付けられていた。
⇒風船の直径は70センチを超えており、空中で風船を割るタイマーのようなものを備えていたものもあった。
⇒北朝鮮にしてみれば、これは「報復」らしい。
⇒韓国の脱北者団体が、北の体制を批判するビラなどを風船で大量に飛ばしたことへの反撃だという。 
⇒北の金与正は、この汚物風船を「誠意の贈り物」と呼び、今後も韓国側のビラまきに対して、数十倍の量で対応すると発表した。
⇒まあ、「勝手にすれば」と思ったが、まさか、日本に飛来しないよな、おい!

* おわりに

考えてみれば、朝鮮戦争は、あくまで「休戦中」であって、終結していません。
繰り返しになりますが、終戦ではなく、休戦状態にあるだけです。
当然、平和条約なども締結されていません。

大げさな言い方をすれば、いつ戦闘が再開されても不思議ではないのです。
要は、日本のすぐ近くに戦争の火種が転がっているということ。
物騒な話だと思いませんか?

追記
タイトルに、「現代の楠木正成?」と入れているのは、あくまでシャレですから、念のため。
金正恩と楠木正成公を、同列に論じているわけではありません。
正成ファンの皆様、くれぐれも誤解なきようにお願い致します。

ブログ主自身も楠木正成を高く評価するものの一人です。
正成公に関しては、再度、記事にさせていただくかもしれません。