実際の番組は観ていません。
先日、『マツコ&有吉 かりそめ天国』で、吉田茂が話題に出たといいます。
ネット記事によると以下のような二人のやり取りがあったそうです。
有吉「やっぱりアゴの力が強いとか飲み込む力が強いとか魅力的だもんね」
マツコ「それこそ骨付き肉とか、カーッといけてる奴には国任せたいもんね」
有吉「そうだよね。俺もそう思う」
マツコ「そういう人が強いと思う」
有吉「吉田茂って強そうだもん」
マツコ「強そうだもんね」
以上のような対話で盛り上がったそうです。
ハハハ!
いや~、天国の吉田茂もひょんなことから自分の名前を出されてビックリでは。
そりゃ、吉田茂は凄い人ですよ。
何を、今さら~、とは言うもののトークの中で「吉田茂」をサラッとだす有吉&マツコも流石だな~、と思いました。
でも、若い人にはピンと来たのかな?
では、今回は吉田茂のことを少々。
◎憲法草案をめぐるGHQとの交渉時には外務大臣
昭和21年2月13日
日本国憲法草案に関する対GHQ交渉に日本側代表として、松本国務大臣とともに当時は外務大臣であった吉田が出席しました。
ちなみに、この際に同席した通訳が白洲次郎でした。
◎首相在任時に実施
昭和21年11月3日 日本国憲法布告
22年3月 教育基本法公布・施行
22年4月 労働基準法公布・施行
22年5月3日 日本国憲法発効
24年6月 労働組合法の公布・施行
25年4月 公職選挙法の公布・施行
25年5月 生活保護法の公布・施行
などなど、キリがないのでこの辺で、、、
とにかく日本の戦後史の礎を築いた人物です。
◎吉田茂ならではのエピソードを少しばかり
*自由党が吉田に総裁就任を求めてきた時、吉田は以下の条件を出した。
・金づくりはいやだ(⇐このセリフを今の自民党の連中に聞かせてやりたいよ!)
・閣僚の選考には誰の口出しもさせない
・いやになったら、いつでも内閣を投げ出す
なんとまあ、傲慢というか、カッコいいというべきか、大物は違いますね。
*野党の追及を痛快にやり返す弁舌(毒舌?)の巧みさ
警察予備隊をめぐる論戦において
鈴木義男(社会党):、、、しかるに総理は、中立などというから念仏をとなえる者とか、中立などという議論があるが、まったく現実から遊離した言動であるのみならず、共産党の謀略に陥らんとする危険千万な思想であるなどと、マッカーサー元帥の思想をまっこうから罵倒しておるのであります。これで、憲法の精神の理解者ないし擁護者ということができるでありましょうか。
吉田茂:、、、マッカーサー元帥が中立云々と言われたことは、これは日本が戦争に巻き込まれないようにしたいという親切な考えから言われたのであって、その言われた当時においては、今日北韓軍がいたした如くに、突然として、何らの理由なくして南朝鮮を侵害するようなことは、元帥の考えとしてはあるべきことではないと考えておったのであります。私は元帥の考えをよく知っております。日々接触しておりますから、私が一番よくわかっておるのであります。諸君のごとき見たこともない連中が、(笑い声、拍手)どうして元帥の心がわかるかと思います。
~議場、騒然となる~
いやはや、「マッカーサーに会ったこともないやつが、生意気なこと言うんじゃないよ」という感じが出ていて痛快ですね。
事実、マッカーサーとサシで面談できた日本人は、わずか16人。
しかも、そのうちの15人はせいぜい二、三回のみ。
驚くなかれ、吉田茂は、なんと七十六回もマッカーサーと会談しています。
◎おわりに
吉田茂といえば、「バカヤロー解散」だろ、という声も聞こえてきますが、まあ、それも含めてまたの機会に。
とにかく、いろんな逸話のある大人物ですから、話題には事欠きません。
個人的には、サンフランシスコ講和条約前後に関する吉田茂の活躍は、ぜひ当ブログにて紹介させてもらいたいと考えています。
追記
周知のとおり、麻生太郎の母方の祖父が吉田茂です。
まあ、あまりにも偉大な祖父と比べると麻生太郎の評価は、、、