八代亜紀さんが亡くなった。
昨年の12月30日に、急速進行性間質性肺炎が原因で旅立ったらしい。
享年七十三。
心から、ご冥福をお祈りいたします。
特別、ファンではなかったが、酒飲みゆえに『舟唄』は胸に響くものがある。
今回の訃報を耳にして、真っ先に思い出したのが華名閣だ。
このブログにも登場した中華料理店。
寮の仲間たちと何度も通った名店だ。
ここの店主が八代さんの大ファン。
店内には、八代さんの特大パネルがドーンと飾ってあった。
それと、八代さんとマスターが一緒に映ったパネルも目を引いた。
二人で収まった方は、コンサート会場で撮影した写真を拡大して特大パネル化したものだろう。
マスターはこの訃報に落胆しているにちがいない、、、って待てよ、そもそもまだご健在かな?
寮生が二十歳ごろに、多分、店主は40代?、もしかして50代?
もしかしたら、もう存命ではないかもしれない。
まあ、なんとも判断つきませんが。
さて、この華名閣さんにはお世話になりました。
大体、夜食を楽しむためというか、、、
寮で夕食を食べているのに、22時頃にはもうお腹が空いてくる。
そこで、懐がまあまあ暖かい時には、誘い合わせて夜食(+軽飲み)に出かけていく候補の一つ。
皆、それぞれにお気に入りの一品があった。
川口の一押しは「カレーチャーハン」、確かに美味かった!
油断すると、「米騒動」をおこす川口らしいチョイスだ。
ブログ主も時々、賞味しましたよ。
東田の場合は、パリパリ焼きそばが大のお気に入り。
ご存じ、揚げメンに具材たっぷりの「あん」をかけたやつ。
これ、ビールのつまみとしても最高!
さて、万年金欠(パチンコ狂いのせい)の松木の好みは、華名ポーク。
文字通り、豚肉料理で、これは絶品!
個人的に、勝手に看板メニューと見なしていたほど。
「とりあえず、俺はビールと餃子にしようかな、、、松木は?」
「うん、、ポークあたりがいいかな~」
「じゃ、注文すればいいじゃね~か」
「うん、、、、」
はい、もう皆さん、ご明察の通り、松木の例のパターンでございます。
「なんだ、松木、注文しないのか」
「まあ、なんて言うかさ、その~、ねっ、、」
「なんだよ、その『ねっ』ってのは?」
「もう~、あのさ、察して欲しいって言うか~、、」とデカい図体を小さくしてモジモジする松木。
毎度のことながら、こっちの財布を当てにしてやがる!
ふざけた野郎だと思いつつも、なんか憎めない存在。
結局、松木の分も合わせて、追加のビールと餃子、それにポークを注文。
まず、ビールで乾杯、冷えたキリンの瓶はなんとも言えない。
ほどなく、餃子二人前が目の前に。
華名閣のは小ぶりだが、味がしっかりしていて、酒の肴にはもってこい。
「うめえ~」と呻きつつ、松木が餃子をバクバク、、、おい、少しは遠慮しろ!
「やっぱり、ビールと餃子!この、相性の良さ」と二人で満足の笑み。
と、そこに、待ってました、主役の「華名ポーク」が華々しく登場!
「これ、これ!」と松木。
いつもながら、どこから見ても美味そうな圧倒的な存在感。
箸を伸ばし、一切れをつまむと口に運ぶ、、、美味い!最高!
続いて、ビールをグッと喉に流し込む、、、いや~、幸せ!
「美味い、華名ポーク、絶品!」と松木が叫ぶ。
至福の表情を浮かべる松木の「美味いな~」の声を聞くと、心の中で「ほんと、コイツって憎めないな~」と呟いてしまう。
華名閣のことを思い出すと、一緒に通った寮の同期たちのことがまざまざと記憶に蘇ってくる。
昨年、同期会をしたばかりなのに、また会いたくなってしまう。
(松木は、残念ながら、不参加でした)
さて、華名閣は、あの場所で現在も営業しているのだろうか。
あの当時のマスターはまだお元気だろうか。
そして、今も八代亜紀さんは特大パネルの中で微笑んでいるのだろうか。