今回は、以前公開した学生寮の新寮生歓迎会の続きでございます。
とにかく、「歓迎=倒れるまで飲ませる」の時代、今でいう「コンプラ」など存在しなかったあの頃。
え? 歓迎される新寮生が「芸」を要求されるの? と今の若者なら反応するだろう。
そう、「そんな時代もあったねといつか話せる日が来るわ、、、、、」って中島みゆきか!
「はい、ご苦労さん、お次は誰だ」とはA棟チーフの大神先輩。
「はい、アイスホッケー部の西川です。『カラスの歌』を替え歌でやります」
「なんだ、ドリフの『カラスの勝手でしょ』か?」と大声で反応したのは、あの「手の早い」松川先輩。
さて、定位置についた西川は歌いだす。
「彼女~、なぜ泣くの~、彼女のお腹には~、かわいい三か月の子があるからよ~」
「〇〇せ、〇〇せ、と彼氏が言うの。「産むわ、産むわ」と泣くんだよ」
(このご時世、全文は出せません。伏字もご容赦のほどを)
そうです、童謡『七つの子』の替え歌。
これが、バカ受け!
皆さん、大喜びで拍手、喝采!
「アンコール、アンコール」の声が会場全体に鳴り響く。
すると、何を思ったか、A棟チーフの大神先輩が「今のは良かったな。じゃ、ここで全寮チーフの織田先輩にもお手本を見せてもらいましょうか」とムチャぶりをする。
「おい、おい、大神~」
「まあ、まあ、めったにあることじゃなし、ここはひとつ、寮のトップとしての貫禄を、、、」
全員が注目する中、織田先輩が定位置につき、「しょうがないな~」と言いつつ、
「チチもでた、でた、毛もはえた~、おしりも、、、、」と『青い山脈』の替え歌を熱唱!
これも、大うけ!
「赤い〇〇〇〇を膝までさげて~、早くして~、早くしないと、、、」
常に冷静沈着、気品と風格を併せ持つ織田先輩のお茶目な姿を初めて目にさせてもらいました。
場内、割れんばかりの拍手!
次に名乗りを上げたのは、宮崎出身のS。
「では、自分は『エイトマン』いきます」
すると、Sは「エイト、エイト、エイト、、、」と歌いながら、両手で頭上に円を描き、膝をやや外側に出しながら屈伸する。
つまり、身体全体で数字の「8」の字を表現しながら、「エイト、エイト、、、」に合わせていたのだ。
その後も、歌詞に合うように、走るポーズをとったり、叫ぶジェスチャーや胸を張る動作を歌いながらこなしていく。
ソートーな芸達者だ!
最後は、歌い終わったと同時に「バク宙」を決めた。
「おお~!」「すげえ~!」と称賛の嵐。
酔っているのに、信じられない身体能力の高さである。
さあ、こうなると、次の演者は大変。
ハードルが高くて、、、
さらに、無責任な先輩たちが、「歌ばっかりもなあ、、、」などと勝手なことを言いだす。
と、ここで手を挙げたのが、森井。
定位置につくと、「今から、女になります」と宣言すると皆に背を向けた。
次に、ズボンの中に手を入れて、なにやらモゾモゾ。
「もしや」「さては」「はは~ん」と皆があることを予想する。
その瞬間、振り返った森井は一気にズボンと下着を膝まで降ろした。
そう、期待にもれず、自分のモノを両股に挟んで股間の陰〇をさらけだした森井。
「お~」「やるじゃん」「なかなか」の声援を受けての次の行動がまた凄かった!
「燃やします」と言うが、百円ライターを取り出し、点火すると、自分の陰〇に近づけていく。
会場の全員が息を飲む。
「ヒヒヒヒヒ~」と不気味な奇声を発した森井の陰〇に火が付いた数秒後、「アチチチチ~」の悲鳴!
慌てて、手で叩いて消火活動に入る森井を見て、「コイツ、大丈夫か?」と皆、唖然、茫然、言葉を失う。
いや~、世の中は広い!
とてつもない人材がこの世界には存在する!
「参りました~、アナタにはかないません!」と同期の誰もが思ったに違いない。
その後、幸運にも、ブログ主はこの大人(⇐「たいじん」と読んでね)と同部屋になり、楽しい日々を送ることになる。
そして、この森井、実は天才シンガーソングライターでもあったのだ。
(これに関しては、また改めて記事にするつもり)
それにしても、数十年前の出来事ながら、結構細部まで覚えているのは、それだけインパクトの強い、まさに「黄金の日々」だったからに他ならない。
寮生活は最高!
つくづくそう思う。
追記
森井は元気にしてるかな?
会いたいなあ~!