青木部長とは何者?
そう、ブログ主の部活の同期、盟友である。
20代の頃から、「部長」「部長」と周りから声を掛けられつづけ、本当に部長に昇進した男である。
リアル「嘘から出たまこと」、「瓢箪から駒」の体現者である。
仕事はできる。
人当たりもいい。
そして、女好き。
今どきのZ世代が敬遠しがちな「会社人間」ではあろうが、オヤジ世代には根強い支持を受けるタイプだ。
ただ者ではない。
部活の同期が、青木の凄さに気づいたのは、一年生の時の夏合宿である。
長野県の戸狩スキー場で、季節外れの8月に行われた地獄の日々。
早朝のランニングと基礎体力トレーニングから一日が始まる。
朝食をとり、9時から12時まで炎天下の中、基本練習(に見せかけたシゴキ)で汗を流す。
昼食後、2時から5時まで実践的な練習(という名のシゴキ)でフラフラになる。
夕食は豪勢であった。
今にして思うと、そうとうな大盤振る舞いであった。
肉料理、魚介類、スープ、サラダ等、学生には身分不相応なぐらいのゴージャスさ。
ところが、早朝からの猛練習で体力が奪われた身には、ご馳走を目の前にしても食欲が湧かないのである。
こんな旨そうな料理なのに箸がすすまない、、、生まれて初めての体験だった。
入浴を済ませると、とにかく早く寝たい、布団に入りたい、と念じるのみ。
そして、いざ、就寝となり横になると、、、なかなか寝付けない!
人間、疲れすぎていると逆に眠れないということを知った。
さて、あれは三日目の早朝だったか、四日目だったか。
暗い部屋の中で、カサカサ、ゴソゴソ、といった感じの物音がする。
音のする方へ神経を集中させると、どうも青木の布団の中から聞こえてくる。
え?ん?まさか?!
そう、その「まさか」であった。
他の同期全員が「体力温存」を合言葉に無駄なエネルギー消費を極力避けていた夏合宿の中で、青木部長一人が右手を動かしていたのである!
恐るべき体力、いや、精力!
まさに、空前絶後!
このニュースはあっという間に同期の間を駆け巡り、一同唖然。
恐る恐る尋ねる同期からの「青木、本当か?」との問いに、「デヘッ」と答えた部長であった。
この日を境に、青木は一目も二目も置かれる存在となった。
あの体力の限界まで搾り取られた日々の中で、「自〇行為」に励む体力・気力を残しているとは、、、
社会人になってからも、青木部長の「絶倫」エピソードは数知れず。
まあ、しかし、新年早々なので今回は控えたい。
(それなら、最初からこの記事をこの時期に上げるな!)
それにしても、言霊とはよく言ったもので、冗談で「部長」と言われた男が本当に部長になるとは。
言葉に力がある、というのは真実のようだ。
ブログ主も駄文とはいえ、言葉を日々扱いながら記事を作成する「物書き」の端くれである。
言葉を大切にして、その神秘的な力に誠実に向き合いたい。