第三文型(SVO)を理解しよう

第三文型は「トニカク」で理解しましょう。
例の「とにかく明るい安村」さんの決め台詞です。

“I’m wearing”
“Pants”

上のやり取りをつなげると、I am wearing pants.になります。(あまりに有名なので訳は省略します)

I = S
am wearing = V
pants = O  となるのがこの文の分析で、SとVとO(目的語)でできた第三文型です。

*Oは「目的語」といい、動詞の持つ意味や動作を受ける名詞・代名詞などです。

*例えば、突然に「私は好きです」と言われても聞いた方は「何が、好きなの?」「誰のことが好きなの?」となります。
この場合の「何が」「誰のことが」にあたる部分が「目的語」です。

だから、「私は犬が好きです」の「犬が」の部分が「目的語」です。
つまり、I like dogs. の「dogs」がlike の「目的語」です。

では、簡単な英文で確認をしましょう。

I know your little brother. 私は君の弟を知っている

I = S / know = V / your little brother = O の第三文型(SVO)です。

Oは文の要素ですから、上の文でyour little brother が省かれると、英文として成立しません。

⇒I know ………
⇒私は、、、、、を知っている(⇐文として意味をなさない)

結局、第三文型=SVOとは
⇒文の要素は主語(S)と動詞(V)と目的語(O)だけ
⇒ただし、修飾語はいくつあってもよい

Misato often drinks coffee at that cafe. 美里はよくあのカフェでコーヒーを飲む

Misato = S / drinks = V / coffee = O の第三文型です。
oftenとat that cafeはともに修飾語です

What has brought you here today? なんの用で今日ここに来たのですか。

What = S / has brought = V / you = O の第三文型です。
hereとtodayはともに修飾語です。

再帰代名詞(~self)が目的語になることもあります。

I have enjoyed myself very much today. 今日はとても楽しかったです。

I = S / have enjoyed = V / myself = O の第三文型です。
very muchとtodayはともに修飾語です。

*ここで、もうひとつ用語を覚えましょう。
これまでの例文で使われた動詞は目的語を必要とします。
英文法では、目的語を必要とする動詞のことを「他動詞」といいます。

*安村さんが、「I’m wearing」と言った後に、観客が「Pants」とすかさず反応したのは、
wear が「他動詞」だから、「目的語」が無いと英語としては座りが悪いからです。

今回の第三文型については、安村さんの決め台詞でポイントを暗記しましょう。

では、もう少し。
不定詞(名詞用法)や動名詞も他動詞の目的語として働きます。

I want to visit Kyoto this summer. この夏、京都を訪ねたいなあ。

I = S / want = V / to visit Kyoto this summer = O (不定詞が目的語)

You should give up smoking and drinking. タバコも酒もやめた方がいいよ。

You = S / give up = V / smoking and drinking = O (動名詞が目的語)

まだまだ、様々なものが目的語として働きますが、今回はこのあたりで。

しっかりポイントをおさえましょう。