「知本主義」「賢主主義」とは? ドクター中松、怒ってます!

ドクター中松、御年95歳。
怒ってます。

ソートーお怒りの御様子です。
ドクターに言わせると、不真面目な連中がテレビに出ていて、テレビ側も不真面目、民放はくだらないお笑いだけ、とのこと。

当の本人も昔はお笑い番組は嫌いではなかったようで、『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ‼』に出場しております。

活動的な方です。
東京都知事選、衆議院選、参議院選など十数回も選挙に出て、すべて落選。

自称『世界一の発明家』で、「醤油チュルチュル」「ピョンピョンシューズ」「ラブジェット」「スマ手」「ウデンワ」など画期的な?発明品の数々を世に送り出しております。

ただ、騙されたな~と思ったのは例の「フロッピーディスク」の件。
本人は自分が考案したと言い張ってますが、どうもガセらしい。
一時期、信じている人が沢山いましたが。

その中松氏が今、一番腹に据えかねているのが政治。
現在の状況を打破するために、ドクターは「知本主義」「賢主主義」を提唱したいとのこと。

知本主義って?
賢主主義とは何ですか?

政治がらみの発言なので、ドクター中松は現在の日本の政治を批判している様子。
民主主義そのものを疑えということですか?
それとも、選挙制度を見直せということなんですか?

さて、ここからは少しドクターから離れるので、こちらも口調を変えます。

民主主義を根源的に問い直す立場をとる評論家に、呉智英がいる。
呉氏は「選挙権免許制度」を提唱している。

詳細は彼の著書『日本衆愚社会』を参考にしてもらうとして、簡単に紹介する。

⇒選挙権を得るには、自動車免許や危険物取扱免許のような試験を課す。
⇒その試験は難度は低く、中学校卒業程度の客観的な知識を問うものとする。
⇒一種、二種のように等級を設け、各等級ごとのポイントを定め、それを自由に配分投票する。

まったく同じものではないが、アメリカのジェイソン・ブレナン(Jason Brennan)は、その著書「Against Democracy」の中で、従来の民主主義に疑いの目を向けている。
そして、エピストクラシーの方が民主主義よりも優れているかもしれないと説明する。

ということで、日本の発明王?ドクター中松も、呉智英氏やジェイソン・ブレナン氏のような民主主義批判、選挙制度批判をおこなっているのだろうか。

ドクターの言う「知本主義」や「賢主主義」も呉氏の提案する一種の制限選挙のようなものか、それとも、、、

で、またこの辺から、口調をもどします(って、忙しいね~、私も)。

そのような疑問を抱えつつ、さらにドクターに関する記事を追うと、そうではなさそう。

要は、有権者はもっと賢くなれ、との仰せ。
有権者が愚かだと、愚かな立候補者が当選してしまう、と憂えておられます。
そのためには、日本の教育を立て直すしかない!との発言。

いや、流石は、ドクター中松!
愚者を賢者に変え、日本の教育を救うのは、あなたしかいません!

普通なら、「有権者よ、賢くなれ」と願っても、そう簡単に世間一般の人が賢くなるはずはないよな~、とかブログ主は思ってしまいますが。

また、「教育を立て直すしかない」と言っても、じゃあ具体的に「何を」「どのように」するのかぐらいは提示して欲しいよな~、とか感じたりもしますが。

そこは、天下の発明王、おそらく「愚か者を賢くする薬」とか「日本の教育を立て直す発明」がすでに完成しているのでしょう。

ドクター、期待していますよ。
日本の未来はあなたの双肩にかかっています!