今年の夏、めったに見ないテレビのワイドショーをたまたま流していました。
すると、あの水晶浜が画面に登場して来て、一気に懐かしい想いが蘇ってくる。
学生の頃、何度も海水浴に訪れた美しい浜辺。
相変わらず、白い砂浜と青い海は健在かな~、と物思いにふけっていると、耳を疑った。
映像の中では「イルカ」「イルカ」の声。
驚いたのは、イルカがニュースの主役?だったこと。
海水浴客に体当たりかましたり、腕を噛んだりするらしい。
なんて野郎だ!
昔はイルカはいなかったぞ。
もちろん、福井県美浜町の水晶浜のことですよ。
バイト先の正社員さんから教えてもらって、一緒に行ったり、仲間内だけで訪れたり。
とにかくキレイ。
ただ、油断できないのが、急に深くなること。
波打ち際からほんの数メートルで、一気にグンッとえぐれたような感じ!
子供さんは気をつけないと危ない。
いろいろ楽しい思い出があります。
貸しボート屋がありまして、申し込みをして順番待ちをしていたところ。
ボート管理人から20メートルぐらい離れた場所で待機しておりました。
あれ、なんか様子がおかしい。
どうも、男女二人組が割り込みをしているような、、、
「どしたん?」と中谷先輩。
「あ、先輩、なんか向こうの連中が割り込んでるみたいで、、」
「お、わかった。俺が話してくる」
再度、そちらを確認すると、「あ、やばっ(心の声)」
川口と東田に、「中谷先輩、やばいぞ!」と伝える。
「ん?」と二人も20メートル先の様子を窺う。
「おい、あのオヤジの背中!」
「あ!」と二人が口にするかしないかの瞬間、「すいません!すいませんでしたー!!」
中谷先輩が、割り込みオヤジにペコペコお辞儀しながら、大声で謝っている。
「すみません!大変、失礼しました!」と、90度のお辞儀を繰り返す中谷先輩。
そう、オヤジの背中にはびっしりアートが入っておりました。
こちらに戻ってくるなり、「おまえら、早く言えよ!やばかったぞ」
「いや~、先輩、度胸あるな~と思って」とこちらは笑いをこらえる。
コンタクトをはずしていた先輩は、すぐそばに近づくまで見えなかったそうな。
水晶浜に似つかわしくない大層見事な彫り物でございました。
しかし、あれほど模範的な90度のお辞儀を見たのは川口も東田も初めて!
一種の感動の場面に遭遇した後輩一同でした。
あれが、世にいう「火事場のお辞儀」?!
ってそんな日本語ないよ。
この印象が強すぎて、そのあとボートに乗ったかどうかの記憶があやふや。
というわけで、令和5年の夏はイルカが水晶浜を騒がせたみたいだけど。
昔は昔で、背中に龍や般若を背負ってる危険なオヤジがおりましたとサ。
いや~、水晶浜って本当に魅力的ですね。