形式主語のIt is ~ that を理解しよう

まず、例文から、

It’s a pity that you can’t stay longer.
あなたがもっと滞在できないのが残念です(もう少し、居てくれたらいいのに、残念だなあ)

さて、文法的な説明の前に、訳し方のパターンを公式のように覚えましょう

It is ~ that SVの形は、「SがVすることは~である」と訳します。これでOKです!

さて、少し例を出します。

It is clear that we must do something aboit it.
我々が、それに関して何かをしなければならないことは明らかだ。
(that 以下を先に訳してから、clearを訳します)

Is it true that you are going to America for your holidays? (Is it…..?の形で疑問文)
休暇でアメリカに行くって本当ですか。
(that以下を先に訳してから、trueを訳します。疑問文ですよ)

このように、簡単に訳作りができます!

では、ここから、文法的な解説に入ります。(面倒くさい人はここでストップ)


最初に出した例文の文型からみていきます。

すると、It = S / is = V / a pity = C のSVC=第二文型です。

このItは前出の名詞を受ける代名詞ではありません。(だから、「それは」とは訳しません)
後ろにあるthat you can’t stay longerとイコール関係になる働きをします。

It = that you can’t stay longerが成立し、
It = Sだから、
that you can’t stay longerもSというわけです。

こういう場合にItを、文法用語で「形式主語」、
that以下を「真主語」と呼んでいます。

形式主語は文字通り、「形の上だけの主語」ですから、訳の中には出てきません。
主語の位置(ここでは文頭かつ動詞の前)にあるだけです。

さて、that以下を見ると、完全な文(you can’t stay longer)が入っています。
この「that+完全な英文」が大きなポイントです。(*いろんな局面で効いてきます)

前置きが長くなりましたが、始めに示したように、訳し方は簡単です。
that以下の英文を先に訳して、前に返って、残りを訳すだけです。

It is a pity that you can’t stay longer.で確認すると、

①that以下を訳す⇒あなたがもっと滞在できないこと(*文を主語にするため、「こと」を使った)
②is a pityに返る⇒残念だ
①+②=あなたがもっと滞在できないことは残念だ。

始めに示したように、公式のようにすると、
⇒「It is ~ that S V =SがVすることは~です」

かなり、長くなりました。
このIt is ~ that のパターンには、他にも重要な頻出ポイントがありますので、また次の機会に。

今回はこの辺で。