前回は、be動詞+現在分詞で「進行形」
be動詞+過去分詞で「受動態」を確認しました。
今回は、have / has+過去分詞で「現在完了形」を振り返りましょう。
She has eaten her supper. 彼女は夕食を済ませた。has eatenが現在完了形です。
現時点で、食事が終わった(動作の完了)を表しています。
念のため、現在進行形と比べてみましょう。
She is eating her supper. 彼女は夕食中です。is eatingが現在進行形です。
現時点で、食事をしている(動作が進行中)ことを表します。
動作が進行中⇒動作は終わっていない⇒未完了ですから、
進行形は「未完了の動作」を表す、と考えてもいいですね。
では、次に前回触れた「受動態」にも少し確認を。
当然ですが、元の動詞が他動詞(目的語をとる動詞)でなければ、受動態はできません。
clean が目的語をとる他動詞だから、下の例文が成立します。
能動態 John cleans the room.
受動態 The room is cleaned by John.
当たり前ですが、例えばriseは自動詞(目的語をとらない動詞)ですから
The sun rises in the east.には受動態はありません
He goes to work by bus.という英文も、このgoesは自動詞ですから受動態は
成立しません。
ただ、慣用的にbe+goneが「完了」と同じような意味で使われることはあります。
She is gone for the summer. 彼女は夏休みで出かけました。
=She has gone for the summer.
SwanのPractical English Usageは、「このgoneは形容詞のような働きをしており、be goneの形で、誰かがその場にいない、とか何かが消えてしまった等の意味を表す」と説明しています。
同書から例文をひとつ
When I came home my car was gone. 帰宅したら、私の車がなくなっていた。
このbe goneは受動態では、ありません、くどいようですが。
では、今回のポイントを再確認します。
*has / have + 過去分詞で「現在完了形」をつくる。
*進行形は完了形とは違い、動作が「未完了」である。
*自動詞は受動態にはできない。
*be+goneは「完了形」と同じような働きをする。
次回は、「進行形」のbe動詞が一般動詞になった時のパターンをみていこうと思います。
今回も、Michael Swan著、”Practical English Usage”から説明を引用しました。