関係代名詞whatには、「強調構文」の働きもある!

今回のタイトルを見た人は、
「え?強調構文って、It is ~ that の形だと習いました」と思うかもしれませんね。

もちろん、”It is ~ that”の強調構文はありますし、正しい英語です。
(この強調構文と、形式主語のIt is ~ that のパターンを混同しないように注意!)

でも、実は、関係代名詞whatも時に、強調構文を作るんです。
(多分、学校では教えていません)

まず、強調構文ではない英文から、

Samantha keeps a pig in the garden shed.
サマンサはガーデンシェッドでブタを飼っている。

サマンサ(主語)+飼っている(動詞)+ブタを(目的語)+ガーデンシェッドで(修飾語)の通常の語順。

これを、ブタで文を始めて、

A pig is…(ブタは、、、)とやると、聞いているほうは、「え?ブタがどうした?」となります。

そこに、what Samantha keeps in the garden shed.(サマンサがガーデンシェッドで飼っているものだ)と続けてネタばらしをします。

これによって、「ブタ」が強調されます。

確認のために全文を書くと、A pig is what Samantha keeps in the garden shed.となります。

次に、今度はWhatで文を始めて、

What Samantha keeps in the garden shed…(サマンサがガーデンシェッドで飼っているもの、、、)とすると、聞いているほうは、「え?何を飼ってるの?」となります。

そこに、is a pig.(それはブタだよ)と続けてネタばらしをします。

これによっても、「ブタ」が強調されます。

確認のために全文を書くと、What Samantha keeps in the garden shed is a pig.となります。


このように、関係代名詞のwhatは強調構文と同じような働きができるのです。

さて、念のため、It is ~ that で例文中のa pig を強調すると、

It is a pig that Samantha keeps in the garden shed.となります。

では、もうちょっと、学校では多分習わないことを少々。

It is ~ that に出来なくて、whatに出来ることは何でしょう?

それは、動詞を強調することです。

簡単な例文を出します。

Marty writes science fiction.

この英文の動詞はもちろん、writesですが、It is ~ that では強調できません。

✖ It is writes that Marty science fiction.⇐こんな英文は成立しません!

では、what を使って強調すると、どんな文になるのか?
以下のようになります。

◎What Marty does is to write science fiction. 文中のtoは省略できます。

◎What Marty dose is write science fiction.も正しい英文です。

今回の記事は学生の皆さんには、あまりなじみがない文法項目だったかもしれません。

ちなみに、今回の内容は、文法用語では、cleft sentence(分裂文)と呼ばれております。

ということで、関係代名詞のwhat には強調構文としての働きもあるんですよ、でした。