さて、第四文型(SVOO)を理解しよう、の第二弾です。
前回のポイントを振り返ると
*修飾語を除くと、SとVと、二つのOが要素として働く文が第四文型。
*二つの目的語は、間接目的語(通常は人)が先に来て、直接目的語(もの・こと)が後にきます。
*ただし、目的語の前後を入れ替えて、中間に「to」を入れても、文は成立します。
*この文型の主な動詞は、give, hand, lend, offer, pass, pay, promise, read, sell, send, show, teach, tell, writeなどです。
⇒これ以降、この動詞グループを「give型」と呼びたいと思います。
さて、今回は、別の動詞グループで、第四文型の英文を作るパターンを見ていきます。
まず、その一連の動詞を具体的に挙げましょう。
*buy, call, cook, find, get, make, order, prepare, save, spareなどです。
これ以降、この動詞グループを「buy型」と呼びます。
*わざわざ、二つのグループに分けたのは、それぞれポイントが異なるからです、、、、
面倒くさいですね~。
◎では、buy型の例文を見ていきます。
Isogai bought his wife a new dress. (磯貝は、奥さんに新しい服を買ってあげた)
Isogai = S / bought = V / his wife = O / a new dress = O
二つの目的語の語順を確認しましょう。
先に、his wife(人)が来て、次に、a new dress(もの)を置いています。
だから、ここでは、「buy型」と「give型」のポイントは同じです。
「buy型」の例文をもう一つ。
I will find you a vacant seat. (あなたに、空席を見つけてあげますよ)
I = S / find = V / you = O / a vacant seat = O
ここでも、先に「人」を置いて、次に「もの」が来てますから、ポイントは同じですね。
*じゃあ、何が違うのか?
⇒◎間接目的語と直接目的語を入れ替えると、「buy型」では、中間に「for」が入ります。
(「give型」の場合は、「to」を使いましたね~)
He has ordered you some dessert.
= He has ordered some dessert for you.
「you(人)」+「some dessert(もの)」の語順を、「some dessert(もの)」+for+「you(人)」に書き換えが可能です。
Mother cooked me a lovely meal.
= Mother cooked a lovely meal for me.
「me(人)」+「a lovely meal(もの)」の語順を、「a lovely meal(もの)」+for+「me(人)」の語順に書き換え可能。
*というわけで、ちょっと面倒ですが、「give型」と「buy型」を、それぞれしっかり暗記しておきましょう。
*目的語を入れ替えて、「to」か「for」かを使った英文は、第三文型となります。
⇒「前置詞+名詞・代名詞」は「名詞扱い」されないために、「目的語」と見なされないからです。
◎では、今回はこのあたりで、、、、
実は、第四文型にはまだまだ細かいポイントがあります。
しかし、あまり煩雑になっても読みにくいでしょうから、この程度で止めておきます。
ノーちゃんにとっては、物足りない内容だったと思います。
また、ノーちゃん用に少し凝った記事もアップしますので、ご容赦のほどを。
追記
「to」か「for」かの使い分けは、100%論理的には説明できませんが、一つの目安としては以下のように考えてもいいでしょう。
「to」⇒「到達点・着点」⇒「give型」と相性がいいことが多そうですね。
「for」⇒「利益・代理・代表」⇒「buy型」と相性がいいことが多そうです。
I gave some advice to him.
⇒「私のアドバイスが彼のもとに到達した」ともとれる⇒「to=到達点}
Mother cooked a lovely meal for me.
⇒「私のことを慮って、美味しい料理を作ってくれた」ともとれる⇒「for=利益」
*もちろん、文脈が大事ですから、すべて機械的にはいかないと思いますが、、、