第四文型(SVOO)を理解しよう その1

今回は、第四文型(SVOO)を確認しましょう。

まずは、第三文型(SVO)を少し、振り返ります。

◎SVO⇒修飾語を除いた場合に、主語(S)と動詞(V)と目的語(O)の三つの要素だけになる文のこと。

I like dogs.(私は、犬好きです)I = S / like = V / dogs = O
He hit a snake with a stick. (彼は、棒でヘビを叩いた)He = S / hit = V / a snake = O

以上、再確認したように、第三文型では目的語は一つです。
ただし、日常生活の中で、「誰かに何かものをあげる」ことはよくあることですね。

例えば、知り合いのゲンちゃんにシャツをあげたことが、ブログ主にはあります。
この場合に、「ゲンちゃん」と「シャツ」の二つを「目的語」と見なした文が、英語では第四文型となります。

⇒I gave Genchan a shirt.(私は、ゲンちゃんにシャツをあげた)I = S / gave = V / Genchan = O / a shirt = O

「give 与える」という動詞は、「誰に」与えるのか、と「何を」を与えるのかの、二つの目的語が必要ですよね。

?「私は、ゲンちゃんにあげた」⇐文として成立しない⇐「何をあげた」のかが不明だから。
?「私は、シャツをあげた」⇐文として成立しない⇐「誰にあげた」のかが不明だから。

◎第四文型(SVOO)は、「SがO(誰かに)O(何かを)をVする」のパターン

*この「~に」を「間接目的語」、「~を」を「直接目的語」と言います。
余裕があれば、この用語もおぼえてください。
ふつうは、ふたつの目的語は、「人」+「もの・こと」の語順になります。

Patrick showed me some photos of his hometown. (パトリックは、私に、生まれた町の写真をいくつか見せてくれた)
Patrick = S / showed = V / me = O / some photos = O

二つの目的語の語順を確認してください。
先に、me(人)が来て、次に、some photos(もの)を置きます。

Makiko told us an interesting story about her childhood. (真紀子は、私たちに、子供の頃の興味深い話をしてくれた)
Makiko = S / told = V / us = O / an interesting story = O

ここでも、二つの目的語の語順を確認しましょう。
まず、us(人)を先に置いて、次に、an interesting story(もの)が来ています。

◎語順が大事と言いながら、実は、実は、、、
「人」+「もの・こと」の語順を「もの・こと」+to+「人」に書き換えてもいいんです!
ただし、中間に「to」が入ります。

I gave him some advice
= I gave some advice to him.

「him(人)+some advice(もの)」の語順を、「some advice(もの)+to+him(人)」の語順に書き換えが可能。

He handed the salesclerk the money.
= He handed the money to the salesclerk.

「the salesclerk(人)+the money(もの)」の語順を、「the money(もの)+to+the salesclerk(人)」の語順に書き換えています。

◎では、ここまでのポイントが当てはまる、第四文型の動詞を以下に挙げます。

give / hand / lend / offer / pass / pay / promise / read / sell / send / show / teach / tell / throw / write などです。

これ以降、この動詞グループを「give型」と呼びたいと思います。

◎まだ、第四文型の説明は続くのですが、今回はここまでとさせてもらいます。

実は、第四文型は、結構、ポイントが多いんですよ~。
今回の「その1」では、まだ半分ぐらいしか解説ができませんでした。

次回の「その2」では、「buy」を始めとする重要動詞が登場します。
今回とは、異なるポイントが出てきますので、注意が必要です。

とりあえずは、今回の内容をしっかり理解しておいてください。