県庁に依頼していた祖父の軍歴証明書の写しが届いた。
A3判のコピー一枚であるが、現物が相当古ぼけているのだろう。
判別が難しい箇所も多々ある。
どのような項目があるのかを紹介したい。
*兵科(部)
*所管
*本籍・族籍
*身分・関係・氏名
ここまでで、すでに馴染みのない語句が出現した。
「族籍」とは?
⇒旧制度で、戸籍簿に記載された華族・士族・平民などの身分のこと。
時代を感じるな~、という印象。
さらに、並んでいる項目を記してみよう。
*入隊
*適任・證書
*特業
*出生
*死亡
この辺りにもよくわかないことが、、、
旧陸軍の記録上の「證書」とは、兵士が受けた教育や訓練に関する証明書のことらしい。
例えば、射撃、通信、操縦、工兵、衛生などの分野で特別な技能や知識を身につけた場合に、その適性や能力を認める証明書が発行されたようだ。
それから、「特業」の欄には「捕備軽機関銃要員」とあるが、「捕備」は「補備」かもしれない。
漢字の判別が困難である。
よくわからないが、祖父は軽機関銃を配備されたのであろう。
そして、この後には軍の兵役の様々な種別(=これを、「役種」という)を表す用語が並んでいる。
*現役
*再服役
*補充兵役
*豫備役
*後備役
ここでも、「再服役」という用語が目を引く。
調べてみると、兵士が現役年限に達したのち志願によってひきつづき現役に服することを指すとのこと。
これは、陸軍用語であり、海軍では「再現役」と呼称する。
「補充兵役」も見慣れぬため、確認すると、現役軍人の欠員を補充するために招集される兵役の役種であるとの記述を見つけた。
「豫備役」とは、一般社会で生活する軍隊在籍者のことで、有事の際に軍隊に戻る役種である。
「後備役」は「こうびえき」と読み、豫備役を終了した者、あるいは現役定限年齢に達した者に課す兵役である。
さらに、役種は続く。
*國民兵役
*免官免役(⇐「免」は変換で出力できず)
と、ここまで「役種」の欄がある。
なんとまあ、旧軍関係の兵役の仕組みは複雑であることか。
今回は、馴染みのない「用語」が多すぎて頭がついていけない。
続きは次回としたい。