狐に狸にキジにカメ、初夏には蛍も舞う! ~ 酒井家豪邸はリトル自然動物公園!

当ブログに何度も登場した、後輩の酒井は地方議員として、日々誠実に職務を遂行している。
世に溢れる自由奔放な議員どもとは、一線を画する品格と識見を備える男だ、ってチョット褒めすぎか、ハハハ。

自らの欲望に忠実な地方政治家が悪目立ちする、このご時世。
当ブログでも、何人か実名を出したが、不倫、セクハラ、恫喝、暴力などなど、連中の自発的行動は留まるところがない。
まあ、そういう「自分に正直に生きたい」タイプがいるからこそ、ブログネタにも不自由しないわけだ。

さて、話を我が後輩の酒井にもどそう。
先日、酒井邸敷地内を自由に散策するキジを紹介したので、今回は「酒井家探訪」第二弾。

裏庭と呼ぶには広大すぎる、酒井家の私有地は様々な動物、鳥、虫たちが生息する野生の楽園である。
キジ、ウグイス、スズメ、狐、狸、ハクビシン、亀、ヘビ、蛍などが暮らす自然保護区の趣がある。

草原というべきか、一種の里山と呼ぶべきか、四季折々の草花も群生し、小さい沼と言っては大げさだが、水たまりや湿地帯も随所にある。

水辺には日本固有種のクサガメ、ゼニガメ、そして外来種のミドリガメ(=ミシシッピアカミミガメ)などが群雄割拠している。
先日、酒井が草刈りをしていると、石が動いた。
ん、とよくよく見ると、石だと誤認したのは、デカいミドリガメであったという。

このミドリガメは、毎年のように酒井邸内に出没し、産卵する。
どうやら、自分の縄張りだとみなしているようだ。
時折、母屋の網戸をガリガリさせては、「中にいれてくれよ」と催促する。

酒井邸にはキツネやタヌキも顔を出すというから、さながら、遠藤周作の雅号だ。
生前の遠藤は自らを、「狐狸庵」と号していて、テレビCMでも「狐狸庵先生、遠藤周作」とのナレーションが流れていた。
遠藤といえば、息子の龍之介氏が、例のフジテレビ騒動で一時期、ワイドショーや雑誌に取り上げられたのには驚いた。

さて、狐の鳴き声は、「コンコン」とか「コーン」などと紹介されることが多い。
しかし、実際には、「ギャー!」「ギャン!ギャン!」という凄まじい大声を出すキツネの動画を見たことがある。

常連の皆さんも、時間のある時に、グーグルあたりで「キツネ、ギャー」で検索してみてくださいませ。
怖ろし気に「ギャー!」とか「ギャン!ワン!」と叫ぶキツネ様の動画がありますので。
もし、人気のない山中で、この不気味な声を聞いたら、ソートー怖ろしいと思う。

キツネとタヌキは、時に格闘するらしい。
では、ハクビシンとタヌキは仲がいいのか、悪いのか。
両者はよく似ているため、混同されやすい。

酒井に見分け方を教わったので、以下に挙げる。

*ハクビシンを正面から見ると、頭上から鼻先まで白い線状の模様が伸びている。
*ハクビシンの鼻はピンク色であることが多く、一方のタヌキは鼻先が黒い。
*ハクビシンは90~100センチぐらいの大きさでシッポが長い。
*タヌキは50~75センチ程度で、シッポが短い。
*ハクビシンはスリムな体型で、タヌキはずんぐりというか、フワッとした感じ。

タヌキやキツネが住み着いているということは、餌となる虫や小動物が豊富にいるからだ。
ミミズ、おけら、甲虫、カエル、バッタ、トカゲ、カナヘビ、小鳥、野ネズミ、、、、
酒井家敷地内には、ヒキガエルも多数生息している。

その昔、酒井家周辺には、「ガマの油」製造業者がよく出没していたという。
例の「四六のガマ」とかいう講釈のあれ。
ただ、ヒキガエルは前後ともに五本指だが、ぱっと見は前足が四本指で後ろ足が六本指に見えるそうだ。

幼い頃の酒井は、一時期、ガマをペットにしていたと聞く。
カエルを狙うヘビも多い。
アオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシ、ヒバカリなどなど。

小学生の酒井は、胴回りの太さが消防ホースを超え、体長は6メートルはあろうかという巨大なヤマカガシを目撃した。
恐怖に震え、親を呼びに帰って、現場に戻った時には、その化け物は姿を消していた。
本当に、それほどの大物だったのか、それともヤマカガシの幻覚毒が見せた幻であったのか。

とにかく、とてつもなく広い酒井家裏庭であるから、近所の子供がいったん迷い込むと出口がわからずに数時間もさ迷い歩くことになった。
スマホがない時代には、迷子になった我が子を探しに、親が酒井邸を訪ねてきたものだ。
江戸時代には、「子供が神隠しにあったら、まず酒井様のお屋敷に行け」が近隣住民の合言葉だったという。

初夏には、庭先を蛍が舞う。
なんとも、風流な光景だ。
蛍の種類としては、ヒメボタルで、もちろん日本固有種であり、手厚く保護している地域もある。

飛翔しながら発光する蛍の姿を眺めながら、豪邸の縁側でビールなど味わうのも一興であろう。
羨ましい限りだ。

常連の皆さん、ぜひ、機会をつくって、一緒に酒井邸を訪問しましょう。
季節はいつであれ、その時々の花々が咲き誇り、いろんな野生生物たちが出迎えてくれますよ。
ただし、やぶ蚊も多いので、虫よけスプレーはお忘れなく、って知らんけど。

酒井~、よろしく頼むぞ!