本日、令和5年9月18日のNHK朝ドラ『らんまん』には、熊楠ファンのブログ主はガッカリ。
今日は、我らが熊楠の登場なし。
手紙も、標本も、、、何もなし。
はあ~、残念!
まあ、仕方ないか、それは。
もともと、『らんまん』は牧野富太郎博士を讃えるための朝ドラですから。
そりゃ、そうですよね。
そんな、毎回毎回、熊楠を出すわけにはいきませんよね。
って、チョット、くどいか。
さて、国策である神社合祀活動に反対する意向を固めた万太郎。
家族に、大学を辞めることを伝える。
その家族会議の中で、神社合祀令に対する反対意見が子供たちからも次々と出てきて、、、
そして、一家がまとまる、という流れ。
つくづく、『らんまん』の脚本家である長田育恵先生は腕がいい。
それに、南方熊楠のこともかなり細かく調べているに違いない。
というのは、槙野家の家族会議の内容は、熊楠が徳永教授(松村任三博士)に宛てて書いた手紙の内容や、合祀政策に反対して提出した意見書のポイントと重なる部分があるからだ。
松村博士への手紙の中では、『らんまん』の家族会議で出た森林伐採による環境破壊に言及している。
また、意見書では、熊楠は反対意見の骨子を八つの点にまとめている。
熊楠の書いた原文ではなく、ごく簡単にその項目を列挙すると、
*神社合祀によって、敬神思想が損なわれる
*人々の融和が妨げられる
*地方が凋落する
*人情が薄くなり、風俗を乱す
*愛郷心や愛国心が阻害される
*土地の治安が悪くなり、民利が損なわれる
*史跡や古伝が滅ぼされる
*貴重な天然記念物が滅却される
とまあ、このような感じ。
熊楠と呼応するかのように、万太郎が神社合祀に抗議するというのが今回の『らんまん』でした。
つくづくも、熊楠が登場しないのが残念ですが(⇐くど過ぎ!)。
さて、万太郎が徳永教授の研究室に入ろうとするところで、本日の『らんまん』は終了。
次回、徳永教授と万太郎の対面でどのような展開が、、、、
徳永教授のモデルとなったのは、松村任三博士(1856~1928)。
ドラマの中で、熊楠から手紙が来たことを不機嫌そうに語る徳永教授。
史実でも、熊楠が書いた神社合祀反対意見は松村教授のもとに届きはしたものの、、、、
まあ、その辺はまた、当ブログで記事にすることもありそうな感じ。
明日の『らんまん』、どうなりますことやら。
熊楠が登場しなくても、視聴は続けようかな、と考え中。
とりあえず、明日は見ることにしよう。