今回は、常連のノーちゃんにとって少しは読みごたえのある記事にしたいな、と考えました。
従って、登場する英語には、「和訳」がついていません。
悪しからず。
さて、日本人が英語の勉強、特に、いわゆる「受験英語」と取り組む際に、避けて通れないのが、「五文型」や「重要構文」であることは周知の事実です。
まあ、ほとんどの英文は構造を把握すれば、内容が理解できるというか、最低限の和訳には辿り着けそうです。
しかし、やはり、外国語ですから、一筋縄ではいかない領域もあるわけですよね。
前置きが長くなりました。
では、以下の英文を見てください。
He made a remark about the weather.
この英文は第三文型です。
ですが、文型確認しても、実は、あまり意味がないんです。
要は、「make a remark」をひとまとまり、または「make a remark about」までをひとくくりで把握しないと、素早く理解できないわけです。
Michael took little sips of the cold drink.
この英文も第三文型です。
しかし、これがSVOだと分析しても、すぐには内容のイメージがわかないでしょう。
では、これも「take little sips of」をひとまとまりとして暗記した方がいいのでしょうか?
もし、そうなら、英文を読むたびに「セットフレーズ」として覚えることが際限なく登場することに、、、
大変ですよ、日本人英語学習者にとって、この事態は。
というのも、「give, take, hold, have, keep, make, do, set」などの非常に基本的な動詞がこのようなパターン(=文型確認をしても日本人には意味が把握しずらい英文)を頻繁にとるからです。
They gave us a wonderfully warm welcome.
上の英文は、第四文型です。
が、これも、先ほどの二例と同様、文型把握と文意を素早く取ることには、あまり関連がありません。
では、どうしたらいいのでしょう。
ブログ主の朋友で英語の達人であるノーちゃんならば、上の三つの英文などは、見た瞬間に「英語のまま」理解します。
文型や個々の単語の意味など、まったく意識にも上りません。
なぜ、そんなことが可能なのでしょうか?
ここで、ノーちゃん流のノウハウと彼の「英語脳」のことを少しだけ紹介します。
⇒ノーちゃんは、英語の基本動詞や頻出単語の持つ「イメージ」を「和訳」ではなく、「Englishのまま」脳内にインプットしている。
⇒そのために、未知の単語・表現の確認には、「英英辞典」や英英の「類義語辞典」を普段から活用している。
⇒「英和辞典」や「和英辞典」を使うと、間に入る日本語が英語脳を邪魔するので、原則的には使用しない。
⇒あえて「日本語を介在させない・和訳しない」ことを習慣づけて、Englishを数多く読む・聴くことで、「EnglishをEnglishのまま理解する」ことを常態化している。
すると、先ほどの最初の英文「He made a remark about the weather」を見た瞬間に、ノーちゃんの英語脳は、He commented on the weatherとか、He mentioned something about the weatherあたりと同義だな、と反応して英語のまま理解するわけです。
二つ目の英文「Michael took little sips of the cold drink」ならば、Michael sipped the cold drink slowlyか、Michael drank the cold beverage in small sipsあたりと同じイメージだなあ、とノーちゃんの英語脳は即座に対応します。
三つ目の英文については、割愛します。
あと、上記以外にも、達人ノーちゃんのノウハウは数々ありますが、すべて紹介するのも何ですからね~。
さて、「文型確認では超えられない」英文の代表として、いわゆる「名詞構文」の例文を少し、出しましょう。
She is firm in her belief in the new method.
この英文は第二文型です。
しかし、これまでの例文と同様に、文型が理解できたからといって、すぐに内容が把握できるとは限りません。
カギとなるのは、「her belief in the new method」の部分を見て、すぐに「she believes in the new method」を頭でイメージすること。
The capture of the prince by the king led to another war.
この例文は第一文型です(led toを他動詞ととるならば、第三文型)。
ですが、文型把握が、文意理解に直接つながってくれません。
「The capture of the prince by the king」を脳内で、即座に「The king captured the prince」と変換すれば、スムーズに理解できるでしょう。
あんまり長くなるのもなんですから、例文をもう一つだけ。
He expressed his readiness to support the new government.
この英文は第三文型ですが、、、、言いたいことは上の二例を同じです。
「his readiness to support the new government」を見て、即座に「he was ready to support the new government」に変換するのが肝ですね。
ということで、今回はノーちゃんの英語脳についてほんの少しだけ触れてみました。
英語脳を身に付けるための具体的な作業・方法は、また、紹介する機会もあるかもしれません
では、この辺で失礼します。