最近、現東京都知事小池百合子氏(以下、敬称略)の学歴詐称疑惑に関する報道が雑誌やネットで散見される。
今のところ、テレビ局は取り上げていないようだ。
(あまり、テレビは視聴しないので、ブログ主が知らないだけかも)
まず、最初に断っておくが、当ブログは小池や土井たか子氏(以下、敬称略)の学歴詐称疑惑の「真偽」を判定しようとするものではない。
繰り返す。
この二人の政治家の疑惑が「白」か「黒」かは当ブログには判断つきかねる。
ただ、そういう疑惑に関しての「報道」や「雑誌・ネット記事」があるという事実を中心に構成するだけである。
くれぐれも誤解なきように。
さて、小池の学歴詐称疑惑の報道を見て、最初に思ったのは、「そういえば、かなり昔に、土井たか子にも似たような疑惑が囁かれていたなあ~」という一種懐かしい記憶。
真偽のほどは別にして、「政治家あるある」なのだろうか、こういう疑惑は?
さて、今の若い世代は「土井たか子」と聞いてもピンとこないだろうから、その辺から紹介しよう。
◎土井たか子とは?
日本の政治家で、今はなき「日本社会党」に所属。
1986年9月に、日本社会党の委員長に就任する。
社会党は、1996年1月に、「社会民主党」と改称した。
◎土井たか子の学歴詐称疑惑について、過去の雑誌やネットに散見される情報を以下に列挙してみる。
*本人は同志社大学法学部卒業としていたが、社会党内部でも、「学歴詐称」の噂が流れていた。
複数の社会党幹部らが、「同志社の法学部など卒業していないし、修士課程など修了していない」とか「土井が憲法学者など嘘っぱちだ」などと語っていたようだ。
*実は京都女子専門学校(現・京都女子大学)の卒業生だとする説が有力である。
「有力な説」と上では記したが、京都女子大学は、あるジャーナリストの取材に以下のように答えている。
「土井たか子さんは間違いなくうちの学校の卒業生です。我が校の誇りです」
学校関係者や同級生の証言から、土井が京都女子大学の卒業生であることは事実のようだ。
ところが、京都女子大学の卒業生から同窓会への出席を打診された時に、土井本人は「私は同志社大学法学部の卒業生よ。京都女子専門学校の卒業生ではありません!」と怒鳴ったという。
つまり、土井本人は「京都女子大学卒業」を否定していたのだ。
*過去の選挙公報では、「略歴」欄の学歴に変更が見られるという。
某ジャーナリストの調査によると、1969年の立候補時の土井の選挙公報には「京都女子大学卒業」が記載されている。
ところが、1980年代に入ると、女子大卒の文字が消えて、「同志社大学法学部卒業」「同志社大学大学院修了」となっているらしい。
*さらには、以下のような情報もある。
土井が在籍していたと主張する時期に同志社大学法学部の学生であったOBに取材すると、「同級生に土井さんがいたなんて知りませんでした。修士課程にも女子学生はいなかったですよ」と答えた。
ただ、その後の調べで、土井が同志社大学の田畑忍という教授の部屋に出入りしていたと証言するOBの存在が確認された。
その法学部OBが、のちに卒業生名簿を見ると、驚くなかれ、土井が卒業生として記載されていたという。
同志社の田畑教授はその後、同学の学長になった。
同学OBの間では、その田畑氏が土井の学歴改竄に手を貸したのではないかという噂もあるらしい。
◎以下は、土井たか子が自らの著書で述べていることである。
土井の著作『せいいっぱい 土井たか子 半自伝』の略年譜を見ると
*1945年 京都女子専門学校(学制改革で京都女子大学)外国語科入学
*1949年 同志社大学法学部三年に編入学
*1951年 同志社大学大学院法学研究科へ。修士論文のテーマは「国政調査権」⇒56年修了
土井本人は、以上のように、自著で京都女子専門学校(=京都女子大学)と同志社大学の二つの学校名を記している。
雑誌やネット記事とは異なり、本人は京都女子大学の名前を隠してはいない。
また、同志社大学の名前を堂々と挙げている。
◎作家の佐藤優氏は、土井を同志社大卒を見なしているようだ。
池上彰との共著である『漂流 日本左翼史』の中で、佐藤優はこう述べている。
「ご存じのように土井さんという人はもともと憲法学者なのですけど、彼女の同志社大学法学部時代の指導教授だった田畑忍と同じく、大変な尊王家でもあるんですよね」
この引用部からは、佐藤が土井が同志社法学部で学んだことを認めているようにとれる。
◎学歴改竄は実は簡単にできるという情報もある。
政治家や財界人の顧問弁護士を務める人物は「政治家の学歴改竄は過去、いくつも例があります」と語る。
さらに、「一番簡単なのは、東京大学です。学生運動が盛んなころの卒業生名簿なんてほとんど残っていないから、当時の「東大卒業」なんて調べようがないんですよ」と発言。
続けて、「学歴改竄はビジネスになっていますからね。知り合いの弁護士は都内有名私立大学卒業との学歴改竄を多額の報酬で請け負ってますから。真偽は不明ですが、土井さんクラスならわけもなく学歴改竄できるでしょう」と言う。
◎ここまで、土井たか子の学歴詐称疑惑に関する噂や調査について少し触れたが、当ブログはその真偽を判定できない。
土井たか子の学歴詐称を疑う噂や記事はかなり存在する。
しかし、土井本人は著書の中で、同志社大学で学んだことを書き記している。
結局、何が真実なのか、本当にわからない。
◎小池百合子の学歴詐称疑惑はどう展開するのか?
小池は自称、「国立カイロ大学主席卒業」だという。
しかしながら、これまで、複数の筋から都知事の経歴を疑う声が出てきている。
活字になった代表的なものは、数年前の書籍『女帝 小池百合子』である。
作家・石井妙子氏の作品だ。
つい最近では、月刊『文藝春秋』5月号。
同号の記事は小池の元側近の告発だ。
今後、現都知事の学歴詐称疑惑はどのような決着を見るのか?
冷静に、進展の推移を見守りたい。
追記
土井たか子の学歴詐称疑惑に関して記事にするにあたり、いろいろ「日本社会党」についての事実を確認した。
その中で、一つ怒りを新たにしたのは、この社会党(=現社民党)が北朝鮮による日本人拉致を全否定していたという事実だ。
現在、二十代の人たちは知らないだろうが、社民党はかつて「北朝鮮は日本人を拉致していない」と公式に発言していた。
なぜか、連中は一生懸命に北朝鮮を擁護していた。
一体、社民党とはどんな思考回路を持っているのか、、、
この辺も、また記事にするかもしれない。