大東亜戦争は大東亜戦争! ~ 陸上自衛隊第32普通科連隊を擁護する!

大東亜戦争の呼称に関する論点については、すでに当ブログで記事にしている。
再び、取り上げるのは本意ではないが、つい最近の自衛隊公式Xの件でニュースになったのは皆さんもご存じかと。

陸上自衛隊第一師団の第三十二普通科連隊のXアカウントが「大東亜戦争」という正しい呼称を使用したにもかかわらず、朝日新聞や中日新聞、その他のメディアから否定的に報道された。

理不尽な批判にさらされたのは、「大東亜戦争最大の激戦地硫黄島において開催された日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰会に参加しました」との書き込みのようだ(現在は、改変されている)。
この投稿における「大東亜戦争」の使用は適切な選択であり、非難されるいわれはないと思う。

◎この文脈における「大東亜戦争」という呼称には何の問題もない。

⇒大東亜戦争は、昭和16年(1941年)12月に閣議決定された正式名称である。
⇒硫黄島の激戦は、昭和20年(1945年)2月~3月に行われたもの。
⇒当時の日本政府が「大東亜戦争」と呼称した戦争の激戦について言及するのに、この歴史用語(=大東亜戦争)を使用するのは当然ではないか。

◎大東亜戦争後のGHQによる占領統治下において、「大東亜戦争」の使用が禁止されたのは事実だが、、、

⇒GHQ(実質はアメリカ)が戦後、「大東亜戦争」の呼称を禁止して、「太平洋戦争」の使用を命じたのは事実である。
⇒ただ、「太平洋戦争」は、閣議決定前の議論において、海軍が提案した名称案の一つでもある。
(海軍は、「対米英戦争」という名称案も出した)
⇒昭和26年(1951年)9月、日本はサンフランシスコ講和条約を締結し、翌年4月には同条約発効により独立した。
⇒独立後に、GHQの命令に従う必要はない。

とりあえず、2点に絞って自衛隊のX投稿を擁護した。
繰り返すが、今回の陸自第32普通科連隊の公式Xにおける発信には何の問題もない。

ついでに、もうひとつ。
ネット上には、陸自の投稿に対して、「侵略戦争を美化している」とか「植民地統治を正当化している」などの書き込みがあるようだ。

あまり長くなると、常連さんたちからツッコミが入るので、簡単に事実を指摘する。

⇒陸自の投稿自体は大東亜戦争を「美化」も「正当化」もしていない。
⇒硫黄島の戦いが激戦であったという歴史事実と戦没者の慰霊を行ったということを述べているだけだ。

再掲すると、「大東亜戦争最大の激戦地硫黄島において開催された日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰会に参加しました」である。

さて、ここからは意見を書く。
まず、日本政府に言いたい、「いいかげん、腹をくくれよ」と。
加えて、自衛隊の方々には、政府の弱腰のせいで肩身の狭い思いをされていることを良識のある日本人は理解しており、皆さんを支持しております、と個人的には伝えたい。

政府与党は、いつまで腰の据わらない対応を続けるつもりなのか、今回のような大東亜戦争がらみの論点にたいして。
いつもは、冷静な(?)ブログ主だが、今回はいささか過激な意見を述べたい。

日本だけではないのか?
過去の戦争に関して、事実と虚構の区別もつかない連中から、いつまでも悪意のこもった難癖をつけられているのは。
また、そのような理不尽な攻撃に対して政権が毅然と反論して、誤りを正そうとしないのは。

少しは、スペインやポルトガルの鉄面皮を見習うといい。(⇐本気ではないが)
この連中は、誰がどう見ても弁護できない「100%絶対悪」を平然と行ったくせに、一切の後悔も謝罪も反省もしていない極悪非道国家である。
反省や謝罪どころか、過去の悪行を「過去の栄光」として誇っている。

スペインとポルトガルの共同申請により、トルデシリャス条約の原本が2007年にユネスコの記憶遺産に登録された。
自分たちで勝手に世界を二分割し、植民地開拓に乗り出して、多民族や異教徒を虐殺し、財宝を略奪した過去の歴史を堂々と誇っているのである。

また、ポルトガルはこれに先立ち、1994年にトルデシリャス条約500年を記念したコインを発行している。
大航海時代(=大侵略時代=大虐殺時代)に、世界中を侵略し富を簒奪したスペインとポルトガルのこの揺るぎない(?)態度を見よ!

先ほどの「少しは見習うといい」は本気ではないが、日本以外の国家は過去の侵略・戦争・植民地政策に関してなんの反省もしていないのが厳然たる事実である。

黒人奴隷貿易で莫大な富を築いたポルトガルが反省や謝罪をしたか?
寡聞にして知らない。
新大陸で先住民を殲滅したスペインがなんらかの償い行為を行ったか?
聞いたことがない。

◎大東亜戦争をどう位置付けるかは簡単なことではない。

大東亜戦争を巡る評価は様々であり、「祖国防衛戦争」、「アジア解放戦争」、「侵略戦争」など当事国や評者によって異なる。
日本の識者の中には、そもそもの起点を江戸時代に設定して「東亜百年戦争」と定義づける人もいる。

また、戦争を語る際に「善悪」や「正邪」という「価値判断」をつける傾向は、実は二十世紀になってから生まれたものだ。
言うまでもなく、戦勝国が勝手に始めたことである。
特に、勝者が敗者を裁くなどという茶番が第二次世界大戦や大東亜戦争の後に演じられたが、この独善的な行為は当時の国際法には規定されていない。

戦後、日本はGHQによる言論統制・思想統制により米英にとって都合のよい情報のみが許された時期が続いた。
この流れの中で、GHQ(=アメリカ)は大東亜戦争を「侵略戦争」と一方的に定義づけて、軍事裁判でいわゆる「戦犯」の一部を絞首刑にした。

またの機会に譲るが、そもそも第二次大戦や大東亜戦争に関する「戦争犯罪」などの概念も勝者が勝手に創り上げた「言いがかり」にすぎない。
要は、いわゆる「勝てば官軍負ければ賊軍」で、日本の行為は一から十まで、すべて「悪」と決めつけられただけである。

日本人でありながら、「大東亜戦争=悪」と決めつけている人たちに伺いたい。
「現在進行中のイスラエル・ハマス戦争は、どちらが正義で、どちらが悪なのか?それともどちらとも言えないのか。」
仮に、どちらか一方を「悪」と見なすのなら、なぜ「悪」と判定するのか、事実と根拠に基づいて論理的に説明して欲しい。
ブログ主は、人の話を聴く耳は持っているつもりだ。

そろそろ、締めよう。
一部の日本人は、毎度のことながら、「大東亜戦争」という歴史用語を見ただけで、日本を貶めたいのか、以下のように大騒ぎする。
⇒「極右だ」「先の大戦を美化している」「公機関が使ってはならない」「GHQが使用を禁じた語だ」「侵略戦争を正当化している」などなど。

この人たちの発言を見ると、「どこかで聞きかじったセリフを一生懸命に口にしているな」と思ってしまう。
もっと本音で語ると、「GHQの亡霊に洗脳されていることに気が付いていないんだな」である。

◎おわりに
再度、強調したい。
当ブログは、陸上自衛隊第32普通科連隊の「大東亜戦争」使用を100%擁護する。

追記
我が祖父は、大東亜戦争中に、支那とビルマにおいて従軍した陸軍の一兵卒である。
大東亜戦争の名のもとに、祖父は生命を賭して祖国のために奮闘した。
大東亜戦争は大東亜戦争である。