外務省が国連「男女差別撤廃委員会」に反撃! ~ 見直したぞ!ガンガンやっちゃえ!

昨年、10月末、国連の「女性差別撤廃委員会」が無礼千万というか、不遜というか、傲慢というか、我が国の皇位継承に関して横やりを入れてきた。
要は、皇室典範で規定された「男系男子が皇位を継承する」に文句をつけてきたのだ。

「内政干渉をするな!」の一言で終わるのだが、この国連による難くせに腹わたが煮えくり返っていただけに、今回は記事にする。
周知のように、日本の皇室は世界最長の永続性を持つ、人類史上唯一無二の王朝である。

その比類なき存在に対して、せいぜい数十年の歴史しか持たない国際連合という軍事同盟の延長に過ぎない組織の一委員会が我が国の国柄に関わる問題に口をはさむことは許されない。
世間一般でいうところの男女同権とか人権問題などと同列に論じることはできない。

そもそも、人権思想などというシロモノが生まれてから、二百数十年くらいしか経っていない。
簡単に言うと、フランス革命の人権宣言あたりにその源がある。
そして、その人権思想の出どころは、大雑把にみるとロックの思想に在り、その根源はキリスト教の「神のもとの平等」である。

当ブログでも何度も記事にしたが、人権思想とはただのイデオロギーにすぎない。
もっと率直に表現すると、人権思想は一種の妄想体系であり、宗教である。
その単なるドグマを、まるで「真理」であるかのように崇め奉っているのが人権主義者、すなわちリベラルである。
自分たちが「人権教」という宗教の信者であることを自覚せずに、「正義の使徒」を気取っている。

日本は八百万の神々の国だ。
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの唯一神を信仰する文化とは、土壌が違う。
こちらは、よその国のやり方にケチを付けない。
だから、そちらも日本の国柄の根本にある皇室の在り方にとやかく言ってはならない。

今回、日本政府は国連に対して、皇位継承を男系男子に限っている皇室典範の規定は女性への差別ではないと反論した。
そのうえで、日本からの国連への拠出金の使途から「女性差別撤廃委員会」を除外するように求めた。
外務省、よくやった、と思っているのはブログ主だけではないだろう。

大体、立憲君主国でもない国に、さらに言わせてもらえば、最長ならば2685年の歴史を誇る王朝を持たない国の人間に、この王家を国家の象徴とする日本の立場など理解できるはずがない。
意味のない内政干渉などに熱を上げるのではなく、自分たちの足元をしっかり見てはいかがなものか、国連の「女性差別撤廃委員会」の皆さまがたよ。

外務省によると、日本政府は毎年、OHCHR(国連人権高等弁務官事務所)に2000~3000万円程度を拠出しているとのこと。
びた一文も出す必要などない、日本に対して不遜極まる内政干渉をしてくる委員会などに。
何を上から目線で「皇室典範を改正せよ」などと勧告できるのか!

日本の皇室は、日本の歴史、文化、慣習、日本人の精神風土などと切っても切れない関係にある。
人権思想とか男女平等などの観点から論じることは不可能だ。
キリスト教を母体とした妄想体系を盲信する者には、日本の八百万の神々の世界を感じることはできない。
世界観が違うのである、出発点からが。

少々、熱くなってしまった。
冷静に考えると、この国連委員会の勧告にはなんの効力もない。
その意味では、安心できると思うかもしれないが、、、、

実は、あまり気楽に考えてはならない面がある。
それは、国外だけではなく国内にも皇室典範を変えたいと狙う勢力があることだ。
日本の市民団体やNGOの一部に、「男系男子」規定改正をもくろむ連中がいる。

昨年の国連委員会による勧告の背景には、そのような左派の活動があったらしい。
ジュネーブまで出かけて行って、国連欧州本部へ直接、委員たちに要望を伝えたという。

日本の保守活動家や論客にはもっと頑張っていただきたいものだ。

とにかく、今回の外務省の対応には拍手を送りたい。
今回は、昨年から腹に据えかねていた問題だったために、感情的な文面になっているかもしれない。
常連の皆様方、ご容赦ください。