千葉のご夫婦と一緒に魚で一杯。

先日、行きつけの店で飲んでいたら、観光で千葉から来たご夫婦と知り合いました。

日本酒、「萩の鶴 メガネ専用」を見て注文するか悩んでいました。
迷いましたが、つい「そのお酒、美味しいですよ」と勧めました。
すると、一口飲んで、絶賛してくれました。
で、こちらもまた調子に乗って次に自分の好きなクラフトビールを紹介。
最近すっかりハマってる「ぎんのさと」です。
これも舌に合ったようで、なんかすっかり打ち解けたというか、会話が続きました。

ホテルに帰る前に、おいしい魚が食べたいとお二人が言うので、知ってる居酒屋を紹介することになり、電話をいれます。
「店長、10分ぐらいしたら、千葉から来たご夫婦が行くから、よろしくお願いしたいんだけど」
「あ、今日は知り合いしか入れたくないんですけど、すいません」
「じゃあ、私も行くから三人ということで」
「それなら、いいですよ」

当初は、店の住所を伝えれば、スマホで位置確認できるから、お二人でどうぞ、のつもりでした。
ところが、日曜日ということもあり、常連だけという入店制限。
それならば、という流れで三人でその居酒屋へ。

前身はスナックであろうその店内はカウンターが10席と二人用テーブルが一つ。
こじんまりとしております。

ご夫婦はキリンの瓶、ここは大瓶です。
こちらは日本酒、田中六五。
お二人が、魚料理を選んでいる間に、「マテ貝の酒蒸し」を注文しました。

ご夫婦はアナゴ、マグロ、イカなどいろいろと注文しております。
と、こちらが注文した「マテ貝」がもう出てきました。
ここ、店長の料理のスピードが速いんですよ。
そのマテ貝の酒蒸しは、手をつけずにお二人に渡します。
「え?え?」
「マテ貝、始めてじゃないですか?どうぞ、食べてください」
「え?食べないんですか?」
「千葉はマテ貝って、あんまり見ないんじゃないですか?」
「これ、マテ貝っていうんですか、始めて見ました」
「私は、いつでも食べられるから、お二人でどうぞ」

こちらに、改めてお礼を言ったあと、スマホで撮影してから箸をのばして、「美味しい」と幸せそうなご様子です。
後日、ネット検索したら、千葉県でもマテ貝はとれるようです。
もしかして、知ってて知らないふりをしてくれたのかな?

あと、アナゴも絶賛していました。
確かに、この店の煮アナゴもアナゴの炙りも旨くて、いいツマミになります。
ここの店長は寿司屋でも修行経験があるので、魚のあつかいが上手なんです。
寿司も提供します。
それも、明朗会計で二貫から。
メニュー表には、とろ(2つ)500円、貝柱(2つ)400円、アナゴ(2つ)300円、ひらめ(2つ)300円などなど、その日のにぎり寿司のラインナップが明示されております。

まぐろとアナゴの握りを2つずつもらって、日本酒でやると最高です。
焼酎の「三岳」をキープしていたので、旦那さんに「三岳、飲んだことはありますか」ときくと首を振りました。
じゃ、一杯味見してもらおう、でロックを渡します。
これも好評でした。

こんな感じで、見知らぬお二人と自分の行きつけの居酒屋で時間を過ごして、ほんわか酔っぱらいました。
千葉もおいしい魚はいくらでもあると思うのですが、このお店の料理を誉めてくださって店長も嬉しそう。
なかなか、楽しい一日でした。
お二人に感謝!