ルカ・ブラージ。
言わずと知れた、ゴッドファーザーの最凶・最恐キャラ。
コルレオーネ・ファミリー最強の殺し屋。
とにかく、恐ろしい人物として描かれています。
ドン・コルレオーネですら、対峙すると少し緊張するぐらい。
ところが、映画の中では剛腕をふるう場面がありません。
ソロッツォと交渉する場で暗殺されます。
油断したルカの手にナイフを突き立てて背後から絞殺!
凄惨なシーンです。
でも、どうなんでしょう。
拍子抜けしたひともいるのでは?
あれほど、強い、怖い、と言われていたのに。
不意打ちとはいえ、あっさり殺されてしまいました。
そこで当ブログではルカがどれほど恐ろしいかを、映画ではなく原作の小説からこの最恐殺し屋にまつわるネタを紹介したいと思います。
*アル・カポネが送った殺し屋を返り討ち
コルレオーネ・ファミリーが別の組織と揉めたことがありました。
その敵方はあの有名なアル・カポネ(実在)と友好関係。
要請を受けたカポネが殺し屋二人を差し向けます。
シカゴ(カポネの本拠)にも情報網を持つドン。
すぐさま、ルカに指令を出します。
哀れ、カポネ側のヒットマンがルカと部下に捕まります。
手足を拘束され、身動きできず恐怖に震える敵二人。
ルカが斧を手にして、敵の足めがけて振り下ろす。
足が切断されると、次は膝に斧を打ち降ろす。
まさに、斬殺!
まさに、怪力!
銃で殺さずに、斧で脚を切り落とすとは残酷、残虐!
興味ある方は、ぜひ原作をお読みください。
*わが子に対して、何の情も持たないルカ
ルカがまだファミリーに属していないころの話。
ある深夜、助産師の女性のもとにルカが訪れる。
強引に車に乗せられ、とある家に連行される。
そこには、出産まじかの若くてきれいな女性。
ルカの配下2人と協力して、助産師は赤ちゃんを無事にとりあげた。
おそるおそる父親は誰かと尋ねると、ルカは自分だと認めたうえで、こう言い放つ
「こんなモノは生かしてはおけない。地下にかまどがあるから、コレを投げ込んでこい!」
そう、生まれたばかりの自分の子供を焼き殺せ!と命じたのです。
このくだりは、読んでいて戦慄しました。
まさに悪魔の所業。
さらに、その数日後ルカは赤ちゃんの母親つまり自分の女を自らの手で殺します。
映画には登場しないルカの恐怖エピソードをふたつ紹介しました。