学生時代、英語が好きでわりと得意でした。
最近はどんな参考書が流行っているのかな、とネットで調べました。
すると、「ポレポレ英文読解プロセス50」「英文読解の透視図」「英文解釈教室」「英文解釈の技術100」などなど、多くの参考書がでてきました。
なかでも、ポレポレの例題の訳や解説を求める質問がネット上に多々あります。
興味が出たので、ちょっと例題26に挑戦してみました。
感想は以下の通りです。
・歯ごたえあり
・いわゆる名詞構文が多い
・どこまで「意訳」してよいのか
この例題に限ったことではないですが、参考書の例題は入試英文の一部を切り取るのがふつうですから、前後の流れが見えません。
この例題26は最初の1文がむずかしいです。
下に実物を。
There is general apathy to if not positive distrust of science itself as a search for truth; for, to the ordinary American, science is identified with mechanical inventions.
文の構造がとらえにくいですね。
感想の第二に書きましたが、上の英文中の、general apathy からtruth までは、if notが入ってはいますが、名詞構文ですね。
例題26のほかの英文にも、the practical application of science など、名詞構文が使われています。
これをそのまま訳すと、「科学の実用的活用」になりそうです。
これを、「科学を実用的に活用すること」とほぐした方がいいのか、この辺が感想の第三です。
どこまで意訳してよいのか?
例えば、science itself as a search for truth を試しに直訳からほぐしていきます。
⇒真理の探究としての科学そのもの(⇐直訳)
⇒真理を探究するものとしての科学そのもの(⇐a search for truth をほぐした訳)
⇒本来の科学は真理を探究するものである(名詞構文を文として訳した場合)
もう一つ例をあげます。mechanical inventions の直訳はおそらく、「機械の発明」でしょう。
ただ、inventions は複数形ですから、可算名詞です。
ということは、個々の発明品とか発明のアイデアのことだと思われます。
しかし、ここを「新しく発明された機器や装置」とまでほぐしてしまうと訳がくどくなるというか重たいというか、かなり悩むところでした。
情報を出しつつ適切な訳を作るのは難しいですね。
今回、久々に入試英文に挑戦してみて、かなり苦労しました。
でも、結構楽しみました。
例題26に挑戦した結果については、当ブログの「英文読解」で公開しています。
興味がありましたら、覗いてみてください。