Time flies!
もう、30年も経ったのか、あの松本サリン事件から。
年を取るはずだよ、こちらが。
1994年6月27日、長野県松本市でオウム真理教が猛毒の「サリン」を散布。
何の罪もない8名の市民が死亡、600人以上が重軽症の被害を負った。
それまでで前例のない無差別テロ行為であった。
ここで、犠牲者の方々のご冥福を心からお祈りいたします。
その後、1995年3月の「地下鉄サリン事件」が直接の契機となって、教団への強制捜査が行われた。
麻原は、5月16日に逮捕される。
94年の松本サリン事件で8名の方々が、95年の地下鉄サリン事件では14名の方々が、尊い命を奪われた。
なぜ、これほど多くの命が犠牲になったのか。
なぜ、もっと早く警察は動けなかったのか。
最大の理由は、「宗教弾圧」と非難されることを警察が恐れたためであろう。
もし、捜査に踏み切って何も出てこなかったら、左派の論客や人権派の弁護士連中が大騒ぎをしていたことは間違いない。
警察は、慎重にも慎重な態度を貫いたのだ。
そう、人権思想を「錦の御旗」にする左翼やリベラルのせいで。
左派の有名人の中には、オウムが地下鉄サリン事件を起こした数か月後に、麻原を肯定的に評価するコメントを出したものもいる。
そう、吉本隆明である。
若い世代には、あの「吉本ばなな」の父親といったほうがわかりやすいだろう。
左翼の頭脳とは、これほどまでに狂気を孕んでいるのである。
オウムや麻原の虚構性や欺瞞性を見抜けずに、好意的な評価やコメントを出した学者、文化人などは多い。
先ほど挙げた吉本以外にも、麻原にまんまと騙された中に、宗教学者の島田裕巳がいる。
しかし、オウムに多大な影響を与えたとされる人物、ある意味では、オウム真理教の教義に大きく関わった書物を執筆した学者を忘れてはならない。
それは、中沢新一だ。
評論家の宮崎哲弥氏は、中沢の著書『虹の階梯』の内容が、オウム真理教の教えのタネ本ではないかと指摘している。
中沢は1980年代から、オウムや麻原について多くの発言をしていた。
その内容は、教団や麻原を高く評価するものだ。
95年3月以降、一連の事件がオウムの組織的犯罪であることが明るみになると、中沢を批判する意見が各所から出てきた。
しかし、この中沢という人物は多方面からの非難をのらりくらりと巧みにかわしたようだ。
どうやら、世渡り上手な人らしい。
さて、松本サリン事件から、早くも30年。
ということは、現代の多くの若者にとっては、全く未知の重大テロ事件である。
あのような凶悪犯罪は二度と許してはならない。
今を生きる若者たちに、お節介とは重々承知の上で、老婆心から以下のことを呟いておく。
*宗教を甘くみてはいけない。
多くの宗教の根底には、「狂気」がある。
*感情で信仰しないように。
理性を失わずに、「理信」の心構えをもとう。
*学者や文化人の意見を鵜吞みにしないように。
多くの自称「識者」がオウムに騙されたのだから。
なんか偉そうなことを書いて申し訳ないが、カルト(邪教)にはまって人生を台無しにして欲しくない、特に、若い人たちには。
世の中には、若い世代を洗脳して、金儲けを企む妖しい宗教団体が数多く存在する。
くれぐれも、ご用心のほどを。