今は昔。
寮生活の思い出。
北海道出身の後輩たちが、生まれてはじめて生のゴキブリを見て、
「触りたい」
「ペットにしたい」と大騒ぎ。
その後輩たちは口々に、「北海道にはゴキブリはいない!」と断言。
では、そのへんの事情はどうなのか。
ちょっと調べてみると、
専門家によると、国内にいるゴキブリは60種類ぐらい。
そのうちの、3種が道内で定着が確認されているという。
専門家が、「定着」という用語を使っているのは、もともとは棲息していなかったということらしい。
専門家が推測するゴキブリ道内侵入の経緯
*公園の木を植える際に、木と一緒に道外から入ってきた(ヤマトゴキブリ)。
*本州から道内に運ばれる荷物に紛れて入ってきた(クロゴキブリとチャバネゴキブリ)。
この三種のなかで、一般に「ゴキブリ」と呼ばれているのが「クロゴキブリ」で、
後輩たちが「触りたい」「ペットにしたい」と大騒ぎした例のシロモノ。
ゴキちゃんは寒さに弱いので、道内の一般住宅で生息するのが難しいため、室内で出会う確率が非常に低いそうだ。
本州に来るまで、後輩たちが現物のゴキブリに遭遇しなかったのも十分うなづける。
一度も実物を見ていなかったから、彼らにとっては、「北海道にはゴキブリはいない」が正解。
では、ここからはゴキちゃん豆知識。
*ゴキブリの語源は「御器かぶり(ごきかぶり)」からだとされる。
御器=食物を盛るための椀
かぶり=「かぶりつく」の「かぶり」=「かじる」の意味
「ごきかぶり」から「ごきぶり」への転化は、誤記によるものらしい。
名古屋市昭和区に「御器所(ごきそ)」という地名がある。
かつて熱田神宮で使用する焼き物がつくられており、「御器をつくる所」から「御器所」という名前がついた。
*英語では、ゴキブリ=cockroach
cockroach の語源はスペイン語の cucaracha とされる。
「ラ・クカラーチャ」というメキシコ民謡があり、この「クカラーチャ」= cucaracha = cockroach = ゴキブリのこと。
この歌は、雑学好きな人なら、「あ~、あの歌はそもそも、、、、、」とウンチクを語りたくなる例のやつ。
ここでは、割愛。
またの機会に。
ということで、今回はこの辺で。