「てげてげでいっちゃが」
「ん?」
てげてげ?
妖怪の一種?
「テケテケ」の仲間か?
「てげてげでいっちゃが」
「ごめん、わからん」
「適当でいいですよ、ってこと」と宮崎県出身のSが説明してくれた。
いや~、宮崎弁、わかりませんね~!
「てげてげ」=「適当・いいかげん」で、「いいちゃが」=「いいよ」ということらしい。
う~ん、勉強になりました。
さて、寮生活のメリットはいろいろありますが、「生の方言が体験できる」というのがその一つ。
まあ、大学の寮で暮らした数年間、様々な方言が耳に飛び込んできたこと。
「なまら」
「けった」
「じゃん・だら・りん」
挙げていけば、キリがないほど。
この寮は、一年生は二人部屋なので、会話する時間が長い。
長崎県出身の川口が話してきたのは、
「Sって、よく寝言を言うんだけど、何って言ってるのか、わかんないんだよ」
「え、例えば、どんな感じ?」
「昨日はさ、『◎✖△∤%#!=$?@▽-〇500円やじ~』、だってさ」
「何、それ?」
「いや、あの、最後の『500円やじ~』、しかわからなかったんだよ」
「ありゃま!」
相部屋の川口はその一年間でかなり鍛えられたらしい。
また、ある時、大分県出身のNと宮崎県出身のSが会話している、
「じゃ~じゃ~」
「じゃ~じゃ~」
「じゃ~じゃ~」
「じゃ~じゃ~」
う~ん、わからん!
後で、二人に確認したら、「じゃ~じゃ~」というのは「そうそう」「そうだそうだ」という意味だそうだ。
あ、「500円やじ~」、を忘れてた。
「やじ」は語尾につける言葉で、「~だよ」の意味だとSから教わった。
ただ、500円がどんな文脈で登場したのか、Sは500円で何がしたかったのか、は永遠の謎。
しかし、日本は小さな国ながら、方言の多様なこと!
不思議な国ですね~。
再度、寮生活のメリットは「生の方言に触れることができる」という点。
もちろん、スマホで検索すれば、各地の方言がいろいろ出てくるけど、、、
生のアクセントとかイントネーションは、直に耳で聞かないと、その「魅力」は実体験できませんよ。
宮崎弁って、なかなかイイ感じですよ。
寮生活、お勧めです。